出張中に長嶋茂雄さんの訃報を聞きました。
大勢で行動している最中だったので
皆さん口々に「長嶋茂雄が亡くなったって」
とお話ししていて
その影響力の大きさを改めて知るとともに
同行していたのがまあまあ年齢のいっている
メンバーが多かったからだろうな…
かつては娯楽も少なく
テレビも1台あるだけで
ある意味みんなが強制的に
同じことに関心を持たされていた時代
今の若い人だったらどう思うのかな?
それ、誰? なんだろうな…
若者の野球離れが言われたり
テレビ中継がなくなったりと
野球離れが言われています。
高野連の集計によると
僕が高校生だった1986年頃は
野球部員の人数が12万9千人ぐらい
昨年2024年度は12万7千人ぐらい
あんまり減ってないように見えますが
ピークの2014年度には17万人を超えていたので
25%ぐらい減っていることになります。
持ち家着工数も10年で20%以上減っていて
区分 | 2014年(平成26年) | 2024年(令和6年) | 増減数 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
総着工戸数 | 892,261戸 | 792,098戸 | −100,163戸 | −11.2% |
持家(注文住宅) | 279,000戸 | 218,132戸 | −60,868戸 | −21.8% |
貸家(賃貸住宅) | 360,000戸 | 342,044戸 | −17,956戸 | −5.0% |
分譲住宅 | 253,000戸 | 225,309戸 | −27,691戸 | −10.9% |
└ 分譲マンション | 110,000戸 | 102,427戸 | −7,573戸 | −6.9% |
└ 建売戸建住宅 | 143,000戸 | 121,191戸 | −21,809戸 | −15.3% |
背景には少子化、収入が増えないこと
さらには昨今の価格高騰があるようですが
野球の社会的ライバルとして
かつてはJリーグ発足時のサッカー
そしてテレビゲーム、スマホ
といったものに子どもの関心が移っていたり
都市化が進んで野球をする場所が減っていたり
住宅取得が減っているのも
単にお金の問題というよりも
何か、社会的ライバルが
存在するのかもしれません。
ライバルというと
ご近所のあの工務店、とかハウスメーカーとか
そういう方を想像するかもしれませんが
近いところで言えば建売住宅や賃貸住宅
(事業としてやっているところもありますね)
もっと離れてみると
それこそSNS、動画類など…
それらは住宅取得のライバルには
見えないかもしれませんが
そういうものに夢中になれる場所さえあれば
別に住まいなんか快適じゃなくてもいい
ネット上に居場所がなくなる方が怖い
そんな人が増えていって
家なんかなんでもいい
という人が増える未来が見えるような…
関係ないと思っていたものに
社会的地位を奪われる、という事例は
枚挙にいとまがありません。
住宅(賃貸含めた)は
必ず必要なものではありますが
社会的にその価値の認知度を上げて
なんでもいい、ではない
という姿を見せていかないといけませんね。
そのために必要なのは
一戸(個)の家の、内部の快適性だけでなく
街並みに提供する風景だとか
そこに生まれるコミュニティだとか
そんなところにあるんだろうな…
業界を見ていると
もう手遅れのような絶望も感じますが
それでも、志を同じくする
仲間の工務店さんもいますから
頑張って社会的価値を向上させていきたい!
一緒に頑張ろう!