こども園「さざなみノイエ」を(行ってもいないのに)語る

浜松は5月3、4、5日が
浜松まつり

この日はお祭りの法被を着て
屋台のそばにいれば
治外法権という超法規的なお祭り
(もちろん嘘、でも参加者の何割かは
そんなつもりでいるに違いない)

昼間から酔っ払っている人も多く

サヅカ
嫌だねー、昼間から酔ってる人は

と、いつもは自分が
向けられる視線を他人に向けて

浜松駅のそばで
用事を済ませて退散

という書き方から分かるように
僕はこの祭りにはシンパシーは
感じていませんが

みんな楽しそうにしているから
まあいいか

昨年も書いたように
このお祭り、五穀豊穣とかではなく
子どもの誕生を祝うというのが趣旨

そして、こちらの建築も
子どもを育て、新しい世界につなげる
のが趣旨

新建築』の最新号を見ていたら
広島のこども園
「さざなみノイエ」が掲載されていました

竹原義二さんの無有建築工房が
設計した、0〜2歳児を迎える園舎

この園の園長さんは
前職でご縁があった
松井雄一郎さん

お会いした時の松井さんは
グラフィックデザイナーというか
コミュニケーションデザイナー
として僕らと接していましたが

その後、認定こども園
「さざなみの森」の園長に
就任されました

園舎を建てるにあたって
当時僕らが扱っていた
「びおソーラー」の採用を相談してくれて

無事、導入されたんですが
僕は完成の姿を見ていなかったので
感無量です

記事中には松井さんの言葉もあって
その中で特に印象深かったのは

保育の変化を空間がリードした

という言葉

当初は、何歳児がこの部屋、と
割り当てていたけれど

使い出してみると
子ども同士で、子どもと大人とで
全体の自然な関わり合いが生まれ

それではクラス制も担任制もやめよう、と
異年齢の一体的な保育に
移行したそうです。

ともすれば
当初予定から変更する
ということに抵抗があって
やりづらいところだろうけれど

やってみて、こっちの方がいい
ということに
「保育の変化を空間がリードした」
という言葉が充てられるのは、さすがだなあ

もう一つ、「さざなみノイエ」
という名前はドイツ語のneue(新しい)
から来ているんだけれど

さざなみ<の家>と間違えていただいてもよい

とのことで
これまた素敵な言葉の運びです

子どものための大切な場所に
なっているようで
関わったというほど関わってはいませんが
誇らしく思うことにします!

今日の時点の推計で
こども (15歳未満)の数は1401万人で
43年連続の減少だそうです

割合は50年連続低下で11.3%

結婚したくない人が増えている
というけれど

他者と一緒になるのが嫌ならいざ知らず
コスパが悪いから結婚しない
そんな層が増えているそうで

そういう視点なら子育てなんて
コスパ最悪かもしれないけど

自分だってそうやって
育ててもらったことを
忘れちゃダメだよね…

幼い頃にいい住環境で育った人は
大人になってもいい住環境を求めます

だから、今いい家を作っておくことが
将来の仕事を作る
ことにもなる

今のお施主さんの
お子さんの家を受注するためにも
がんばりましょう!