このまま建ててほしい、と言わせるのがモデルハウス

モデルハウスは時として客寄せのために絢爛豪華な非現実的仕様になることがあります。でもそうじゃなくて、これと同じものがほしい、そう言わせるのが役割じゃないかな〜。


松江に行ったのは光るものを観るためだけ
ではもちろんなくて

工務店さんを
訪問してきました。

お訪ねしたのは
島根県松江市の松尾工務店さん

株式会社松尾工務店 松江の土地、新築住宅のことなら 
どんな家に住みたいですか?株式会社松尾工務店は地域に密着した家作りを通じて、お客様の快適な暮らしをご提供する会社です

社長の木村俊一郎さんとは
実はこの日が初対面です。

何度かオンラインで
やりとりした上で
やっとお会いできました。

ブログも読んでいただいたので
勝手に人となりを理解して
いただいたものと思い込み

いつものように
好き勝手なことを話し
た上で

ギャートルズの肉の上で
一緒に写真撮ってください!
とお願いする酔っ払いのワタクシに
快く応じていただきました。

松尾工務店さんは
建築家・伊礼智さんが提唱する
i-worksプロジェクトに参加しています。

i-works project
ちいさくても、ゆたかな暮らしを目指して 〜 i-works project は、建築家・伊礼智がシステム設計を行った「標準化住宅」です。

昨年竣工した
i-works 5.0モデルハウスを拝見

間口が5間の郊外型住宅を
目指したバージョンで

この建物では
システム設計だけでなく
伊礼さんが設計を手掛けられています。

こちらは追って写真家さんが
撮影してくださるとのことなので
素敵な写真はその時のお楽しみ

工務店が持つ
モデルハウスには
色々な役割があります。

新しいものができたから
とにかく見て! と
人を集めるのに利用したり

提案する世界観、空間の中で
打ち合わせをすることで
お客さんの想像力を補完したり

究極的な機能は
これと同じものがほしい
このまま建ててほしい
と言わせること、ではないでしょうか。

作っている住宅と
モデルハウスが全然違う

そういうケースもたくさん
見てきました。

その点、規格住宅のモデルハウスは
「これと同じものが欲しい」に
まるッと応えることができます。

規格住宅というと注文住宅よりも
グレードが下という想像する人も多いですが
(業界がそれを助長してきたから)

よく練られて
用・強・美に普遍性を持った住宅

と考えると見方が全然変わります。

そんな住宅と

その時々の流行に合わせ
特定の個人(施主)のその時の意向が
色濃く反映された住宅と

果たしてどちらが
長く住める、長く愛される
建物になるだろうか?

もちろん、特定個人にとって
その注文住宅は価値あるもの
でしょうし

その欲求に応えるのが
工務店の仕事でもあります。

一方で
日本の家の滅失までの平均が
20年そこそこという
状態もまた事実です。

物理的耐久性だけでなく
家族の変化に耐えない

そして何より
飽きがきちゃう
嫌になっちゃう

そうやって物理的には
住める家が壊されていくのです。

今回、i-worksにお住まいの
ご家族にもお話を伺うことが
できました。

この住まい手さん自身も
i-works4.0のモデルハウスを見て
ああ、これがいい
と体感して決意されたそうです。

今は本当に、この家に住めることが幸せ

そんな思いがひしひしと
伝わってきて

お話を伺って
改めて、家に求められることを
深く考える機会になりました。

ありがとうございました。

そんな素敵な住まい手さんのお話も
また改めて世に出させていただきますので
お楽しみに〜