調湿建材の調湿量は大したことないけど気持ちいと感じる

浜松は今朝からすごい雨
朝、ゴミを出しに行くだけで
ずぶ濡れになりました。

↑シャッタースピードを
1/20にしてみたら
少し雨が写ったけど
実際は土砂降り

複数のスマホが
ピロリロリンと
あちこちで鳴っています。

雨は小降りになってきたけど
水害にはタイムラグがあります。

大きな被害が出ないのを
願うばかり…

家の中にいれば
雨は大丈夫なんですが
それなりに湿度が上がります。

(ぼくんちは24時間換気
義務付け前の建築確認なので
常時動いている換気設備はなし)

湿度が体感の暑さに
大きく影響しているのは
今まで何度も書いている通り

熱中症の指標になっている
WBGT値も
温度と湿度の組み合わせで
値を算出します。

ざっくりいうと
例えば室温が25℃だったとして
相対湿度が50%なら、WBGTは22

同じ25℃でも相対湿度が80%なら
WBGTは25

25〜28は熱中症警戒ゾーンなので
室温25℃だからといって
安心できませんね。

我が家も
一番環境の悪いところは
28℃ 70%でWBGTは27

今これを書いている部屋が
27℃ 64%でWBGTが25

雨の家の中でも
熱中症警戒となってしまう。

(実際は屋外と屋内で
WGBTの算出式は異なります)

じゃあ家の湿度には
どう対処したらいいのか

先日、大建工業が
こんな発表をしていました。

調湿天井材『クリアトーン12SⅡ』使用時の部屋干し時間短縮の効果実証について学会で発表 - DAIKEN - 大建工業
DAIKENニュースリリース。調湿天井材『クリアトーン12SⅡ』使用時の部屋干し時間短縮の効果実証について学会で発表

洗濯物を部屋干しした際に
調湿建材を用いていると
乾きやすい、というお話

調湿建材とビニールクロスの部屋
それぞれに換気なしで
洗濯後のタオルを干して
乾き具合を比べたそうです。

結果は調湿建材の部屋の圧勝。

ビニールクロスよりよく乾く。
これは予想通りです。

日本建材・住宅設備産業協会では
調湿建材の基準として

平米あたりの吸湿量が
3時間で15g以上
12時間で29g以上

(もっと吸湿量が多い建材も多いし
この基準で試験していない材料も多い)

ちょっと乱暴ですが
3m角の部屋(窓なし)の壁、天井に
調湿建材を施工したとして

面積が45平米
仮に基準ギリギリの吸湿量なら

3時間で675g
12時間で1.3kgほどの水蒸気を
吸着してくれることになります。

27立米の部屋に含まれる
水蒸気量は

仮に今の僕んちと同じ
27℃、64%だとしたら
立米あたりおよそ16g。
27立米だと432gぐらい。

じゃあ、調湿建材が
3時間で全部吸ってくれるね!

というのは
室内の環境が
安定している場合であって

実際に生活している場では
外の雨はもちろん
洗濯物、炊事、食事、人から出る水蒸気

様々な影響を受けるので
額面通りにはいきません。
(そもそも空気中の
水蒸気の全部は吸いませんし)

何より、調湿建材の吸着量には
限界があるので
永遠に吸い込んでくれるわけではない。

乾いた環境にしてあげて
放湿させる、再生プロセスが必要です。

梅雨時に、そんな環境を
作れるのか…?

そう、簡単です。答えはエアコン。
またエアコンか〜!

エアコンは能力によりますが
1時間あたり2kgぐらいの
除湿能力があるようなので

部屋を速やかに除湿して
調湿建材が放湿しやすい
環境を作れる…

というか、そもそも
調湿建材よりも圧倒的に
除湿してくれるわけです。
(調湿じゃなくて除湿だけど)

と、なんだかエアコンアゲで
調湿建材をdisっているように
見えたかもしれませんが

実際に調湿作用がある材料で
施工された部屋は
梅雨時も気持ちいんだよな〜
電気代もかからないし。

ここら辺は、建材試験だけでは
わからないお話

この材を使ったからヨシ!
ではなくて

その材を使ってみて
お客さんがどう喜んでいるか

それが大事ですね