暑さを感じる要素の一つ、「気流」はこれでバッチリなアイテム

僕の家は
建ててから時間が経っていて
断熱等級でいうと3相当です。

等級4でも5でも「低っ!」
という昨今

そんな家のことは
話題にならない…
のは、建築業界の中だけで

実際にはそんな家が
たくさんあります。

↑国土交通省推計・令和元年度の
住宅ストックにおける断熱性能の割合

新築は当然、現行基準以上の
断熱性能で建てるべきですが

実際には8割以上の建物が
断熱不足
なわけです。

ここをほっとく手はないよね〜
というわけで近年は
リノベも盛んになってます。

前にも書きましたけど
夏は高断熱化しても
涼しくなるわけではなく
冷房が効きやすくなるだけ

これもよく書いていますが
人が暑さ・寒さを感じる要素は
6つあります。

さあ、何も見ずに答えられるかな?

1.気温

これは想像する人が多いでしょうし
家の温熱環境もほとんど気温で
語られます。

2.湿度

湿度が高いと「蒸し暑い」
と感じるように、暑さ寒さに影響します。

3.気流

風が吹くと涼しく感じますよね。
うちわとかせんす、扇風機もこれ。

エアコンも気流感を
調整するものが増えて来ました。

4.放射

床・壁・天井といった周壁部分から
伝わってくる熱。

周壁だけでなく
人がそばにいたら暑苦しいとか
電気ストーブがあったかいのも放射の影響です。

5.代謝量

冬はじっとしていたら寒いけど
動けばあったかくなる。
夏は同じように、じっとしていれば
涼しいけど、動けば暑い。

ご飯を食べた後なんかも
代謝が上がって暑いですね。

6.着衣量

これも誰もが知っている
厚着をしたら暑いし
薄着なら涼しい。

さて、僕の職場にしている部屋には
エアコンがありません。

エアコンがないと
夏場に気温や湿度を下げるのは
難しくなります。

除湿機で湿度は下げられますが
ほとんどの除湿機は運転すると
熱を出してしまいます。

というわけで、気温・湿度以外の
温熱感コントロールをしています。

具体的には
放射熱を減らすために
日陰を作ること

植物とか簾とか。
これで太陽から壁や窓にあたる
「放射」が抑えられます。

そして着衣量。
こちらは写真は載せませんけど
裸足にステテコで仕事をしています。

以前は、靴下履いて長ズボンだったから
全然違うよな〜

代謝量は…
仕事の前は食事しないように
してるぐらいかな…?

そして、気流。
僕は自分自身から出る熱が多いようで
(汗かき、暑がり)

その熱がどっかに行けば
まあまあ快適です。

だから、気流があると
快適なわけで…

でも、窓を開けても
いつも風が吹くわけでもないし
熱風が吹いてくることも多い。

ので、こんなやつを導入してみました。

まあ、ただの扇風機ですが…

バルミューダの「GreenFan Studio」
アトリエなどの制作現場から
インスピレーションを得たというデザインで
(加工場とか倉庫とかにもあるよね)

最弱だと1.5Wの消費電力。

最強だと36W使いますが
23m先の空気を動かすという
「ジェットモード」なる直進性の高い
風も出ます。窓あけ換気にもよい。

ジェットモードとかそういう名前を
堂々とつけるところがすごいよなあ…

というわけで
扇風機自慢みたいに
なりましたけど

風が優しいのに強くて
極めて快適です。

熱の感じ方はたくさんあって
色々な解決方法があります。

全部が建築で
解決できることじゃないけれど

建てた後で「暑い・寒い」という
感想が出てしまう背景には
もしかしたらこんな要素も
あるかもしれないわけですね。