突然、真夏が来てしまったかのような日本
僕の住む浜松市は日本最高気温を記録したこともあり
なかなかに暑いのですが
名古屋からの熱気が流れてくる
ってことも関係あるみたいですね。
迷惑だなあ…
(埼玉の熊谷が暑いのも、東京の熱だったり)
世の中の暑さのかなりの割合は
そういう人工排熱で暑い
人工排熱の具体例は
エアコン室外機からの熱
自動車からの熱
あとはコンクリートやアスファルトに
太陽熱が蓄熱しているのも
人工的って言っていいんだろうなあ…
炎天下にアスファルトの上を歩いていて
木陰に入った時にはとても涼しく感じます。
木陰とそうでない場所の空気温度(気温)は
大きくは変わりませんが
日差し(太陽からの放射熱)と
地面の照り返し(アスファルトからの放射熱)が
減ることで、体感的にはとても涼しく感じます。
↑↓木陰は、上からも下からも
放射熱が少なくなります。
とはいえ、木陰と炎天下を比較すると
気温も湿度もそう大差はありません。
(ここでいう湿度は相対湿度)
つまり、気温だけで見ても暑いかわからないし
湿度だけ見ても暑いかわからない
気温と湿度を組み合わせると
不快指数が計算できますので
ある程度の指標にはなるのですが
放射熱の概念が入っていないので
木陰と炎天下の違いは表せません。
これは、外だけの話じゃないんですね。
以前、とある設計事務所さんの
お仕事を見せてもらったら
リビングに面した西側に巨大な窓がついていて

これ、夏場暑くてたまらないでしょ
と申し上げたところ

いや、エアコンもあるし
などというお返事。
しかし夏場に再訪したら
よしずがかけてありました。
曰く、エアコンが全然効かなかった、と。
エアコンは正常に動いていたんで
空気温度はそこそこ下がっていました。
エアコンが効かないんじゃなくて
エアコンが効いていても暑い設計だった
ということです。
リビングという普段いる場所に
強烈な夏の日差しがさす(放射熱)と
気温も湿度も快適なはずが
クソ暑いという
当たり前ですがとても不快なことが起きます。
もちろん、日射が入り続ければ
気温も上がっていくのですが
それ以前に
住む人が、夏の放射熱を受けにくくする
という設計をしないとあきまへんな〜
もちろん、西に開くべき場合もあるし
何がなんでも、じゃないところが
設計の面白さでもあり難しさでもあります。
どうしても日が入ってくる窓も
あるかもしれません。
外付けブラインドは高いし
落葉樹は落ち葉やらスペースの問題やら
と、言い出せばキリがありませんが
よしずやすだれでもいいんじゃない?
というよりも
よしずやすだれが似合う家が
増えるといいなあ。
夏はシャッターがしまっている家が多くて
熱的にはそれが有利なんだろうけど
素敵な風景、にはとても見えないんだよな…
個人の感想です!