気がつけば二十四節気は
寒露
暦便覧では
陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也
露が凍りそうになる頃
ということらしいけど
北海道ならいざ知らず
本州ではまだそこまでいかないかな?
露は雨とは違います。
メカニズム、わかるかな?
答えてみよう!
…
…
…
正解はみんな大嫌い(?)
結露
です。
結露って
なんで起こるか
知ってますか?
知ってますよね?
と、念を押したけど
知らない工務店も
いるんだよな…
結露は
空気中の水蒸気が冷やされることで
水蒸気(気体)でいられなくなって
水(液体)になる現象です。
露はなぜ
結露で現れるかというと
夜間に放射冷却などで
地表が冷やされ
↓
露点温度まで下がると
空気中に含んでいられる
水蒸気量が限界を迎え
一部が水になり
↓
地表や植物の葉
建物の屋根
などに水滴がつく
とはいえまだ浜松では
そこまで冷えませんけどね。
例えば、我が家の今朝の
朝6時の外気温は
21.8℃
相対湿度は88%
この時の露点温度は
どのぐらいでしょうか?
答えは
19.72℃
おーっ!
あと2℃ちょい下がると
露点温度なんだ!
(同じ湿度の場合ね)
まだそこまで冷えない
なんて言ったけど
露があっても不思議じゃない
すごいな二十四節気
さて、みんな大嫌いな結露は
このように非常に単純で
露点温度に達すれば
結露が発生する
だから温度を下げないようにしよう
というのが断熱ですが
その断熱材を含む
壁体構成がきちんとしてないと
どう見てもここで結露するでしょ
というケースだってありますし
この辺の技術は
工務店によってまだまだ
差があるな〜というのが
実感です。
温度が下がりにくくても
水蒸気量が多ければ
(湿度が高ければ)結露しますし
室内側の水蒸気量は
お客さんの生活によって
変わってくるものだから
ある意味お客さん自身が
結露の原因でもある。
〇〇の家は無結露保証です!
なんてのもあったりしますが
内情をよく見ると
壁体内の断熱材結露が
対象だったりして
そんなの
お客さん、どうやって調べるのよ?
という気もしますが
この手の保証も
「断熱材が結露したら
交換します」
という類のものなので
結露の原因を取り除かなければ
また発生するよね…
つまるところ
〇〇を使えば
結露は発生しません!
なんてことは
絶対に言い切れないと
僕は思うけど
結構言う人多いんだよな…
結露しにくい
なら大いにありだけど
言い切りたいんだよね。
集客、という面では
結露のメカニズムなんか
説明なんかするよりも
結露しません!
無結露保証!
とか言う方がいいのかもしれないけど
信頼を得る、という面では
結露させたくない部位に対して
どういう施工をしているか
ということを伝えていく方が
いいんじゃないかな〜
調子のいいことばっかり
宣伝して中身が伴わないよりも
ちゃんと家を作ってますよ
というメッセージこそが
大切ですね。