金やチヤホヤされるために家を建ててると思っていたのかァーッ!!

『岸辺露伴は動かない 懺悔室』と、それを取り巻く便乗商法に乗っかりながら、仕事の行動原理を考えてみました。というと高尚な感じですが…


僕は映画館というやつが苦手でして

暑い(この時期は)
換気が足りない(気がする)

そして何より
臭い
これは換気不足の臭さではなく

ポップコーン
特にキャラメルポップコーンの
あの甘ったるい匂いがどうも苦手で

しかしそれでも
行かなければならない時もあるッ!

『岸辺露伴は動かない 懺悔室』
ネタバレを喰らうのが嫌なので
さっさと観に行ってきました。

そしたらさあ、客がことごとく
ポップコーンを食っているんです。

臭いしうるさいし嫌悪感を持って
映画を見始めて気づく…

ハッ! この作品にはポップコーンが出てくる!
まさかのコラボポップコーンか!

と思って上映後にみたら
ただの臭いポップコーンでした。

という導入から
ニオイとか換気の話だと思った人は
ちょっと早計です。

この映画は
原作をうまくアレンジして
作品として完成していると感じました。

こういうのにお金を払うのは
大いに結構

しかし、映画に便乗(っていうのか?)して
こんな本も出ていて

買っちまいました。

最近は(特に漫画は)
kindle版を買うことがほとんどで
いつものようにそうしようと思ったところ
amazonのページに

カラー扉はカラーのまま構成。
ジャンプサイズで露伴が読める。

何ッ! ジャンプサイズで読める!
そりゃkindle版をデカいディスプレイで読めば
もっとデカく読めるけど

久しく触ってもいない週刊少年ジャンプへの
ノスタルジーも相まって紙版を買うことしました。

漫画雑誌特有の、このカラフルな紙の色。
これは電子版では再現できないよな〜
ってか、されたら嫌だな。

というわけで
ノスタルジーには良いのですが

この本に掲載されているのは
ほぼ過去の作品の再掲載。
単行本ではカラー扉が
モノクロになってたりするので
カラーはありがたいけど

新しい創作・新しい作品ではありません。

ま、これはこれで
過去の資産を活かして商売する
という面で経営的には正しいのかもです。

現に買うやつもいるわけなので

さて、映画中で露伴は
自分の作品の矜持について
強く語るシーンがあります。

それと似たシーンは漫画にもあって

この岸辺露伴が金やチヤホヤされるためにマンガを描いていると思っていたのかァーッ!!

みんなも普段の仕事は
決して「金やチヤホヤされるため」
ではないはずなんですが

ついつい
金やチヤホヤされるため
になってしまいがちですよね。

「読んでもらうため」ただそれだけのためだ
単純なただひとつの理由だがそれ以外はどうでもいいのだ!

(ジョジョの奇妙な冒険第四部
「漫画家のうちへ遊びに行こう」から)

これを家づくりの仕事に置き換えたら

金やチヤホヤされるために
家を建ててると思っていたのかァーッ!!

「住んでもらうため」ただそれだけのためだ
単純なただひとつの理由だがそれ以外はどうでもいいのだ!

住んでもらうため、には
快適に、とか、心穏やかに、とか、健やかに、とか
枕詞が必要かな、とも思ったけれど

そんなのは住まい手が決めることなので
「住んでもらうため」ただそれだけのためだ

の方がキマっているな…

などと岸辺露伴を知らない人には
全然どうでもいい話だったかもしれませんが

行動原理は大事だし
シンプルな方が良い

そんな話です、多分。

しっかし、厚さも紙も週刊ジャンプ級で
新作なしで990円かよ…
便乗商法で金やチヤホヤされるのっていいね…