なんでもハーバード大学に
留学ができなくなるそうで…
既存の留学生は転校しろなどと
またアメリカのあの御方が
おかしなことを言い出してるよ…
日本でも学術会議の任命拒否など
片付いていないこともあって
雰囲気だけの
「反日」「反米」みたいなのって
勘弁して欲しいですね〜
ちょっとでも何か指摘されたら
もう敵! 知らない! みたいな
幼稚な人が増えてんだな、政治家にもそれ以外にも
でも自分たちの枠だけでやっていたら
ずっと気がつかないこともある
そんなお話を伺う機会がありました。
所属しているBBA(ビジネスブログアスリート協会)
の勉強会で、広島の家具メーカー
マルニ木工の社長・山中洋さんのお話です。
今やマルニ木工を代表する椅子
HIROSHIMAは
G7 広島サミットで使われたり
(首相官邸webサイトより)
そしてApple Japan
ひいては米Apple本社にも大量導入され
工務店さんでもご存知の方も
多いかと思います。
しかしこの会社、バブル崩壊後
売り上げが1/10になり
膨大な負債があった時期がありました。
お話を伺った山中洋さんは
そういう具合が悪いときに入社…
マルニ木工は
クラシック家具で一世を風靡しましたが
それではやっていけない時代になり
しかしそれを認められない層もいて
本当に自分たちが作りたいものを求めて
紆余曲折するのですが
せっかくできた「いいと思えるもの」も
市場には受け入れられない…
しかも、返しても返しても
デカい借金があって
銀行にもそっぽを向かれる状態
お話を聞くと
そりゃ〜心が折れるだろ
というシーンが何度もあり
しかし諦めずに行動していく中で
助けてくれる人、一緒にやってくれる人に出会い
奇跡のような復活を遂げる、というお話を
ブログ仲間のみんなと聞きました。
マルニ木工は
日本のものづくりの良さを
わかってくれるのは海外ではないか
と考えて
ものづくりの思想はそのままに
現在のデザインラインは一旦否定し
ミラノサローネへ出展
とはいえそのままとんとん拍子とはいかず…
でも現在は世界で認められる
家具メーカーに変化・復活しました。
もちろん簡単な話ではないので
そこらへんの紆余曲折を
聞かせていただいたのです。
工務店も
バブル期に調子が良かった
親父の会社の後を継いだけど
どんどん売り上げが減っていく
やむを得ず従業員に辞めてもらう
そんな経験をしたことがある人も
少なくないはずです。
創業者、先代の親父さんが
やってきた仕事を否定して
これでは売れない
これからはこういう家だ
そんな衝突をしたことのある
後継者である現社長も
結構多いはず。
そして、今はもしかすると
自分がやってきたことを否定する必要が
あるタイミングなのかもしれない…
過去のものを一旦否定する
でも、これまでやってきたことを
否定するのは勇気がいります。
これまでのお客さんになんて言えばいいんだろう…
もっと売れなくなったらどうしよう…
僕が工務店さんとお話する時は
過去があって現在があるので
現状を肯定しがちになりますけど
そうじゃないケースもあるわけです。
実はマルニ木工は
現在も、クラシック家具をラインナップしていて
そこには少ないとはいえファンもいるし
今やそうした家具をきちんと作れるところも
ほぼないので作り続けている
ということでした。
過去を否定すると言っても
全部捨ててしまうという意味ではなくて
光明をどこに見出すか、ということなんだな…
建築工事を伴う工務店の場合
海外で評価される
ということは難しいですが
設計だけを受注したり
施工も遠方のものをやる
という例も出てきています。
マルニ木工の場合
業態を変えたわけではないので
ちょっと話は違いますが
どこに自分を評価してくれる人がいるのか
何を否定して何を大事にするのか
そんなことが割と頭に残って離れません。
本と、お話を聞くのとではまた違うのですが
気になった人はぜひ本を読んで見てくださいね。