「絆」を広告ワードに使いたくない

家族の絆、って言葉は、その家族だけが使えばいいのにな〜って思う次第


昨日5月26日から改正戸籍法がスタート
戸籍に読み仮名が振られるようになるそうです。

マイナポータルで確認可能ということで
早速確認してみたところ
正しく「サヅカ」と表示されていました。

よくサトウさんと間違われるのですが
(「佐」しか見てない人が多いんだね…)
それは流石にありませんでした。

でも、読みは
カではなくサカと
書かれる事もよくあります。

まあ、僕はメールアドレスとかも
sazukaと表現してるので

ローマ字読みが訓令式なら
サズカですが
ヘボン式ならサヅカとも読める。

ってのは、まあ読者の方にとっては
どっちでもいいですね。

ついでに言うと、結婚前の戸籍では

だったのですが
今は佐です。

違い、わかるかな?
塚の中に点がついてるか否か。

結婚時に籍を作った時に
いつものように
佐塚と書類に書いたら

窓口で戸籍の字と違いますけど〜

と指摘されました。

え、そうなんですか、点いらないんだけど
と答えたら

じゃあ取りますか〜

と軽いノリで
僕の姓は変わったのでした。

その時までずっと
自分の姓を間違って書いてたんだな…

戸籍なんてこんなテキトーなものだ
という思いがその頃からあります。

結婚することを
入籍する
なんて言ったりしますけど

これって旧家制度の名残ですね。

結婚した人は覚えてるかもしれませんが
上の例のように戸籍を新しく作ります。

家に入る(入籍)じゃないんです。

選択式夫婦別姓にすると
家族の絆がどうこう
とか言う人もいるようですが

その家族の絆ってのは一体なんなのか?

それに
どちらかの姓に統一する
と言うことを続けていたら
いつか日本中全てが
佐藤さんになってしまうかもしれない!

ただでさえ、全国に2000人もいない
とされている佐塚、今でも佐藤さんと
間違われている佐塚が絶滅の危機に瀕しています。

この際、嫌われるのを承知で
言いますけど
なんて語源の家畜を繋ぎ止めておく縄
と実態は対して変わらないんじゃない?

姓が同じと言うことが絆っていうんなら
それは語源に近い、束縛、呪縛みたいな話じゃないのか…

現時点では
家族の絆、という言葉が
いい雰囲気で聞こえる方が
工務店の仕事にとっては
ありがたいことが多いかもしれません。

そういう謳い文句を掲げている
工務店も現実に存在します。
存在しますどころか、わんさかいます。
僕のクライアントにもいるかもしれない。

しかしなあ…
仲のいい家族が、素敵な家を建てたら
もっと仲良く、楽しく暮らせるように
なることはあったとしても

「絆」が希薄な家族が家を建てたら
絆が深まっちゃう
なんてことはあるのかな?

(そもそもそういう家族が家を建てるのか?)

百歩譲って
それで家族の絆が深まるとしても

それはその家族が言うべきことであって
政治家やら工務店が言うことじゃ
ねえんじゃねえの?

とはいえ、価値を伝えるというのは
そういうことでもあったりするので
僕も日々悩みながら表現しています。

正解なんてあるのか分かりませんが
ぼんやりした言葉でそれっぽく
というのは、避けたいなあ!