値上げを覆い隠すようにサービス向上をうたう

バーミキュラが値上げ、でもリペアプログラムも拡充、ということで、ネガティブ情報を上書きすべくポジティブ情報を出していく、ってのは参考になるなあ


昨日、食洗機が短い期間で壊れた
なんて話を書いたわけですが
またキッチン周りで恐縮です。

ホーロー鍋などの
バーミキュラのリリースに色々と
思うところがありまして。

↓同社サイトから
画像は該当リリースにリンクしています。

価格改定および
「リペアプログラム」受付窓口拡充の
ご案内

とな…
リペアプログラム〜の方が長くて
目立ってますね。

バーミキュラは2022年6月に
コスト高を受けて値上げを発表
しかし2023年3月に
製造工程を見直して値下げした経緯があります。

そして今回、また値上げ。

こうなると、また値下げがあるかもな…
って買い控えされてしまいそうな気もしますが

同時に発表したのが「リペアプログラム」
の拡大です。

リペアプログラムというのは
ホーローを再処理してくれるという
サービスです。

せっかくのホーロー鍋を永く使える
いいサービスなのですが
従来は実施店舗が限られていて

それを今回、百貨店などの
一般店舗でも受け付けていくということ。

値上げのリリースだけだと
客が離れちゃいそうなところに

再ホーローできる
という利点を大きくアピールして

ファン作りが上手いな〜
と感じました。

バーミキュラについては
前にも別件で触れています。

バーミキュラの水平リサイクルに驚く
リサイクルは面倒なもの、誰かがやってくれるもの。そんな風に正直思っていました。ところが、バーミキュラの水平リサイクル方式を見てこれからはそうも言っていられないかなと感嘆しました。小さい距離、顔の見える距離でのリサイクルの可能性のお話です。

住宅のような大きくて高くて
買い替えサイクルが長いものと
直接比べることはできませんが

ネガティブなことも
ちゃんと告知しつつ
自分の土俵に持ってくる

ってのはいいですね。


値上げして喜ばれるなんてフツーはないよな

そもそも、注文住宅には定価がないので
ほとんどの工務店は「値上げのお知らせ」
なんてしたことないわけですが

建ててからが本当のお付き合い
みたいな言葉が書いてある工務店の
webサイトはとても多いですが

実際にはそうでもないところも
多い印象です。

そりゃ〜、建てた後は
新築のようにお金払ってもらう機会なんか
なかなかないですもんね。

でも、紹介やらリフォームやら
既存のお客さんのところにも
金脈は眠っているわけだし

何より、一度建ててくれた
という圧倒的アドバンテージを
ゆめゆめ手放すことのないよう…

今こそ、既存のお客さんの家に
行く口実を探すべきです。

ファン作りというのは
契約前だけじゃなくて
引き渡し後
こそしっかりやらないと、だな!