本屋さん大好きなもので
しょっちゅう行っております。
もちろん
住宅コーナー的なところも
チェックします。
相変わらず目につくのは
「〇〇県で家を建てる〜」みたいな
いわゆる「住宅情報誌」
工務店の事例がまとめて載っている
合同紹介本、というか合同広告誌
どこの地域にも多分ありますよね。
一般の方で、
あれに載っている中から選ぶしかない
と思っている人に出会ったことがあり
ずいぶん驚いたことがありますが
裏を返せば
あの手のものに出稿するってのは
認知を高めるため以外の何者でもない
(と思う、違ったらスミマセン)
そのぐらい
認知してもらうことは
大変なのかもしれません。
さて、このところ浜松市の書店では
とある住宅情報誌的なものが
大々的に並んでいます。
もう発売されてしばらく経つけど
今週行った書店にも二面平積み
(平らなところに表紙を見せているのが
2箇所取ってるという、だいぶ存在感のある置き方)
こりゃ〜よっぽど売れているか
よっぽど上手く書店に売り込んでいるかだな〜
気になって中身を見てみたら
アレ…アレレ…?
全部、同じ会社の事例が載っているじゃ
ありませんか。
表紙には
「静岡県内のリフォーム&リノベーション実例12選」
と書いてあり
中身を読み進めても
どの実例にもさっぱり施工会社のことが
書いてない…
けれど最後の方に一社だけ会社紹介が出ている
という
合同広告本の体裁に似た
自費出版本なわけです。
どこにも嘘は書いてありませんが
なんかオーソライズされたもののように
見えてしまう
(まあ、合同本も同じようなものですが)
もちろん、それが狙いなんでしょうね。
さらにこの本は浜松市の図書館にも
なんと15冊も収蔵されている
とにかく紙メディアを露出させる
という戦法でやっている広告
というわけですね。
(実在のモノそっくりになりすぎて作り直したら謎日本語になりました)
冒頭のリフォーム事例と
最後の会社案内を差し替えれば
他の地域・会社でも作れるような
汎用的な作りになっているので
他地域でも同じような
展開があるのかもしれません。
(編集・出版社は県外の会社さんです)
真似しよっかな〜(爆)
は置いといて
紙のメディアは効かなくなってる
という声も多いですが
そうでもないという声もある
それは
地域・ターゲット・メディア
の選び方次第なわけです。
かつて新聞折込が流行った
(というか他に選択肢が少なかった)時代は
ターゲットなんかいいから
地域の人なら誰でもOK
誰でもが新聞とってたし
という時代ですが
今はいろんな層がいろんなメディアを使うので
ここのミスマッチがあると全然効かない
というわけ。
ネットメディアの中にも
もちろん向く層、向かないそうは
はあるわけだけど
こと、紙メディアで言えば
最大の利点は
自分で探さなくても
たまたま目にすることがある
ということと
ネットメディアでもフォロワー重視型と
うっかり見てもらうのを狙う型がありますが
紙メディアの場合は
「置く場所」を考えることで
このターゲットをそこそこ絞り込める
今回の例の場合は規模が大きい会社で
そこそこ金もかかるので
小さな工務店が真似するのは難しいですが
横並びで探されるのを待つだけでなく
別のチャンネルで知ってもらう
という点では
各地の書店は無理でも
自社で設計・施工したお店に
パンフレットやショップカードを
置いてもらう
なんてことはできるわけです。
むしろ、自分のところで作った建物なら
そこにくるお客さんは潜在的に
気に入ってくれる可能性が多少は上がるかも。
家を建てたい、治したいという動機を
その時点で持っていなくてもいいんです。
むしろ、そういう動機があって
横並びで他社と比較されるより
こういう空間いいな〜
これ、どこで作ったのかな〜
という漠然とした憧れに
応えられていないケースがちょこちょこある。
もったいないですね〜
置けるお店などがあるんだったら
ぜひぜひ、ショップカードなんかを置いてもらっとこ!