「小さな家」を素敵な言葉で

小さな家をちゃんと作れるなら、自慢しようぜ〜素敵な言葉とともに。


新語・流行語大賞がノミネートされた
なんて報道を見かけました。

どうせ知らない言葉ばっかりだし
どうでもいいんだけど
(という割に、去年このネタ何度も使ってた)

米大統領選挙とか老害とか
アホなネット記事の再生産以外に役立ちそうもない「新語・流行語大賞」の趣旨に沿ってアホなネット記事を書いてみました
他社の悪口界隈に近寄りたくない、という悪口
新語・流行語大賞の悪口を言うついでに、他社の悪口とかよくないよ、という悪口です

僕も屋号を「カタリスト」などと
名乗っておりまして
これは「触媒(catalyst)」と
「語る(Kataru)」をかけた造語で
(騙る、じゃないゾ!)

そんなわけで「言葉」には人一倍うるさいのです。

どんな会社でも
お客さんが自社にやってきてくれる時
多少なりとも言葉の力が働いているはずです。

検索だって言葉でするしね(今のところは)

昨今ずっと人気のある言葉(というか単語)は
平屋

もう猫も杓子も平屋
平屋と言っときゃ客来るかな状態?

Instagramのハッシュタグも
平屋はゴマンとある…
いや、ゴマンどころじゃないな

142万件…

平屋で闘う、というか
平屋をアピールするのは
もちろん悪いことではありません。

ただ、これだけ有象無象の平屋があると
その平屋がどういう設計思想で作られたのか

そこまで揃って初めて
「単語」が「言葉」になる
そんな風に思います。

このところ、いくつかの工務店さんと
よく話題に出るのは「小さな家」

もちろん、昨今の建築費高騰への
一つの解ではありますが
単に小さいから安い、という話ではなく
小さいからこそいいことが多い

そういう点では「小さな家」は
すでに「言葉」になっているような気もします。

でも、単に小さい、と思ってしまう人も
まだまだ多いかもしれません。

掃除が楽チンとか暖冷房コストが安いとか
コスパタイパ星人にウケそうなのはもちろん

それはつまり
メンテナンスコストも安い
老後や単身でも維持しやすい
ということにつながります。

目先のことも大事ですが
長く維持しやすいということは
トータルで見れば圧倒的に大事

動線ガーの方にも安心
なぜって動線を長くしようがないから
(ヘタクソに設計しない限り)

家族の距離も否応にも近くなる
モノを持ちすぎない生活になる
家族が巣立っても部屋が余らない
土地選びの自由度が増える

そしておそらく
手放すことがあっても売りやすい

弱点として挙げられそうなこと
例えば狭いとか家族が近すぎるとか
そういうようなことは
小さくない家でも起こりうることなので

結局のところ何を大切にするか
それを考えて実現できるなら
家はできるだけ小さい方がいい

って、ずーっと思っています。

一方で、家は見栄で建てる
そういう人もいらっしゃいます。

そういう人からすると
小さい家は、その小ささを我慢する家に
見えてしまうかもしれません。

でも、本当に我慢かな?

最適化、という方が
合ってるんじゃないのかな?

小さいところに豊さを凝縮する最適化
って考えたら面白いじゃん!

大きな家に要望をあれこれ入れるのと
小さな家で凝縮するのとでは
当然、後者の方が難しいので
設計がヘタクソな人は小さな家は
作れない、かもしれません。

そして、見栄星人やスペック星人も
見た目の大きさ・豪奢さや
数値上の大きさで評価しようとしますから
そういう人にも適しません。

そう考えると住まい手も作り手も
誰でもみんな小さな家を
というわけにはいかないでしょう。

それだからこそ、やる価値がある。

最適化、というのは概念であって
お客様に伝えるのには
ふさわしい言葉じゃないけれど

じゃあ、どんな言葉があるかな〜

小さな家(あるいは小さい家)の
ハッシュタグはゴマン…に近いぐらいあるけど
平屋に比べれば可愛いもんだなあ

(小さな、の方が、小さい、より多いのね)

図らずも価格高騰で
小さな家を普及させる土壌が
整ってきているのです。

いつやるの? 今でしょ!
(って、2013年の新語・流行語大賞だって
ときの経つのは早いなあ…)