日曜恒例メシの話
我が家のご飯は
玄米を精米して鍋で炊いています。
精米の手間は
ほんのちょっとだけかかるけど
その方が美味しいし
玄米は精米済みの米より
味が落ちにくいので
さらに美味しい。
ついでに言えば米も
まとめて買えば少し安い。
ということで
いいことづくめだと思うんですが
そういうのは
必ずしも主流ではないようです。
なんででしょうね?
手間がかかるから?
とはいえ
精米だってせいぜい数分
炊飯器で炊くより鍋の方が
実は早い。
けど、そのほんのちょっとの
手間も省きたい
という人もいるだろうし
でもどちらかというと
それが当たり前だから
という人が多いのかもしれません。
そして米を精米すると出る糠

いろんな用途がありますが
ぼくんちだと糠漬け用の糠床が
一番の使いどころ

スーパーマーケットとか
無印良品なんかでも糠を売っていますが
本来、米を精米していれば
わざわざ買ってこなくてもいいものです。
廃物利用、というと表現が良くないので
カスケード利用とかいう方がいいのでしょうか。
僕がやってるのは
玄米→白米→米糠
程度ですが
米を育てれば稲藁も出るし籾殻もでる
例えば木材だったら
柱や板材などの化粧材を最初に取り
次いで合板用途など
おが屑や樹皮は燃焼させて熱利用
みたいに、上流工程から
下流工程まで段階的に使っていくことが
カスケード利用です。
でも最近は、合板用やCLTにA材を使ったり
余った材ではなく最初から燃焼用に
バイオマス燃料を作ったり
なんかおかしなことになってますね…

この流れの途中のモノだけ使いたい
ということになると
上流と下流に影響が出るわけです。
熱利用、という点で言えば
住宅で出る排水や空調排熱は
ほとんどはそのまま捨ててしまいますが
これもその熱を回収して
段階的に利用することも
できなくはありません。
(滅多にやられていませんが)
食べ物も木材も熱も
その方が早い
その方が安い
ということなんでしょうけど
元々、ものを作るときに
当たり前だったはずの
材料を使い切る知恵
手間をかけること自体の価値
ものを大切に利用する意味
そんなことをわかってくれる
お客さんというのも
少ないながらいるものなので
そういう人たちに何かを伝えるべく
日々ぬか漬けを作っております
日々の皆さんの仕事に
目を光らせています!
