アフリカのことわざ

「早く行きたければ一人で行け 遠くへ行きたければみんなで行け」って言葉にアヤをつけるような話


よくいろんなところで話に出る
早く行きたければ一人で行け
遠くへ行きたければみんなで行け

という「アフリカのことわざ」
とやらが割と好きです。

ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴアさんが
受賞演説の中でも触れていました。
岸田元首相も言っていたような。

色んな捉え方があるでしょうけど

小さな組織(究極的にはひとり)は 瞬発的に速く、
大人数の組織は持続的に遠くまで行ける。

そんなところでしょう。

例えばアル・ゴアさんが演説で使った言葉は

If you want to go quickly, go alone. If you want to go far, go together.

「fast」じゃなくて「quickly」
fastは速度、quicklyは瞬発的な速さ

日本語でよく使われている「早さ」の方に
近いのかな?

というわけでこの言葉は
速く行きたければ一人で行け」ではなく
早く行きたければ一人で行け」と訳されている
のでしょう。

日本人が演説でしゃべった場合は
どっちの「はやく」かわかりませんが…

ゴアさんの演説は、ことわざの引用に続いて
こんなことを言っていて

We need to go far, quickly.

演説全文↓

Nobel Peace Prize 2007
The Nobel Peace Prize 2007 was awarded jointly to Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC) and Albert Arnold (Al...

遠くへ早く行かねばならん、と。

無茶ではあるけど大抵の場合
それを求めちゃうんだよな〜組織って

まあ、このことわざ、なんかいい話っぽく
引用されることも多いけど
「遠くへ行く」ことがいいことなのか?

小さな工務店の場合
社長がすごい速さで走り、
スタッフはその後ろで
風圧に耐えながらついていく。
たまに後始末をする。

でも社長ひとりのスピードだけでは
「遠く」までは行けないんですよね。

…遠くってのはどこなんだろう?

早く、遠くもいいけれど
変えたほうがいいところと
変えないほうがいいところがあって
その見極めが難しい

見極めが難しいから何にもしない
(できない)
ということと「変えない」というのは
違うんだけど

結構この区別も難しかったりしますね。

なんて、面白くない話になっちゃいましたが
「変えない」のか
「変えたらいいのかわからない」のか
いろんなことをそういう視点で見てみると…
もっと面白くないかもしれませんが

あ〜いいオチを考えれば考えるほど
つまんなくなっていく!
こんな日もあらぁな(こんな日多いけど)