理念もいいけど憲法も欲しいのでは

理念があっても日々の仕事の規範がないと、理念が理念のままだったりしないかな、という心配


先の衆議院選挙、当選者の93%が憲法改正に賛成なんだとか。

その中には、きちんと考えがあって、変えたい箇所がある人もいれば、憲法を変えた、という歴史を作りたい人もいるだろうし、憲法ってちゃんと中見たことない、なんて人もいるかもしれないな…

「憲法」に求めるもの、投影する意味も、それぞれ違うんでしょうね。

そういう「幅」も含めて、会社にも憲法っているのかな? いるんじゃないかな?

会社の憲法ってなんだ?

真面目に定義してみると、会社の場合は、定款が憲法に近いかもしれません。

定款では目的や組織などについて定められています。

でも、小さな工務店が、定款に行動を左右されるケースって、現実にはほとんどないですよね。

そうすると会社の憲法はなんだ?

「企業理念」とか「ミッション」とか「クレド」とかが、近いのかもしれない。

でも、これらは割と大きな範囲のことを言っている印象です。

もっと細かいこと…? とはいえ、就業規則、なんてのも違うなあ。

〇〇らしい、の定義

「〇〇らしい」って言葉、よく聞きますね。
僕も使っているかもしれません。

この「〇〇らしい」をちゃんと定義したい。
らしいか、らしくないかを判断できる指針が欲しい。

そんなときに「憲法」という言葉が浮かんだのです。

ホンモノの憲法は行動指針とは違う(むしろ行動を縛る)ので、ちょっと憲法とは違うかもしれませんが、会社の行動の規範になる何か、のこと。

そういう憲法が、たいてい、社長の頭の中にしかありません。

社長が変われば憲法も変わる。まあ、違う人がトップをやるんだから、ある意味当然だけど、そのとき「〇〇らしい」は、どうなっちゃう?

経験と勘

事業がうまくいっている会社でも、なぜうまく行っているかをちゃんと説明できないことがよくあります。
何かの判断について尋ねても、「経験からくる勘」のような答えであることが多いです。

経験によって解を導き出す、というのを明文化したら「憲法」になるか?
多分、ちょっと違います。

「経験と勘」は、時に憲法的理念に反することもありうるからです。

それは社会・時代に適合するためにいい変更もあるかもしれない。でも、もしかしたら、経験と勘、が、実はちょっと狂っていたりしたら…?

という点では、下げ振りのような、そういう指標が必要なんじゃないでしょうか。

例えばこんな

「企業理念」は「どこへ行くか」というものであることに対して、「憲法」は、「どう振る舞うか」を決めるもの、と考えるとわかりやすいかも。

「理念」は抽象的だとしたら、「憲法」は具体的で、迷った時のYes/Noを判断できるものでありたい。

例えば理念が「住むほどに愛着がわく家」だとしたら、憲法はそれを守るための「鉄則」

第x条:素材の誠実さ
「30年後にゴミになる素材は、お客様に頼まれても使わない。目先のコストダウンより、次世代の資産価値を優先せよ」

第x条:現場の美学
「たとえ完成後に見えなくなる場所であっても、掃除が徹底されていない現場で、良い家は建たない。現場の汚れは、心の汚れと心得よ」

第x条:社長の独裁禁止
「社長の思いつきの指示よりも、自社の標準仕様書を優先せよ。仕様を変えるなら、まず憲法(標準)を書き換えよ」

みたいな?

まあ、こんなものなくても仕事は回る(ように見える)のですが、スタッフが増えてきた場合や、品質を高めたい、安定させたい、理念と合致した仕事がしたい、という場合には、やっぱり憲法が必要なんだろうな〜
というシーンを、最近しばしば目にします。

あなたの会社の憲法第一条、なんですか?