メーカーの受け売りより「俺が試して感じたよ」を


地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

20年以上使った自宅のシャワーヘッドが
いよいよダメになったので
リファのファインバブルSに替えました。

こんなのです。

メーカーwebでは

「かつてない数(当社比)の泡」で
バスタイムは美しさを磨く時間へ、と

とのこと。
さらに

ウルトラファインバブルマイクロバブル
2つの泡を極限まで充満させる
ダブルスパイラルキャビテーションも!

って、ほとんど
何いってるかわかんないですね。

要するに
「微細な泡で汚れを落とす」
「その泡が独自の技術でたくさん出る」

ということのようです。

実際に使ってみると
確かにシャワーだけで汚れが落ちて
オヤジ臭も改善された(ような気がする)

だから効果そのものは
疑っていないのですが
いかんせん情報が少ない。

「かつてない数の泡」が
どのぐらいの量なのかは
webを見る限り分かりませんでした。

(分からなくても効果が出るならいいんだろうけど、知りたい性分なもので)

探している情報はないけれど
webには「ミストが冷たい場合の対処法」
が唐突に出てきます。

そう、このシャワーヘッドのミスト
冷たいんです。

製品レビューなんかにも
たくさんそのことが書かれているから
メーカーも黙っていられないんでしょう。

ミストモードは水量67%カットと
うたっているので、同じ時間なら
熱量も67%減るわけです。

さらに、水の粒が非常に小さいので
放熱面積が増えるから
冷めやすいはず。

「近くで浴びる」(冷める前に)
「給湯温度を上げる」(冷めてもいいように)
「流量を増やす」(たくさん出して熱を増やす)

というのが解決策として書かれています。
後ろの2つは、節水・省エネにはならないなあ…

実際にどんなもんなのか
ちょっと記録してみました。

風呂場室温25℃。
給湯設定40℃。

通常のシャワーの場合。

給湯器側での湯量が9.0L/分
(給湯リモコンでの表示)

サーモ画像はこんな感じ。

ミストの場合。

見るからに拡散してますね。
ミストの場合は給湯量が4.5L/分。

うちの場合は、通常のシャワーの
半分のお湯しか出てこないという
ことになります。

サーモ画像で見るとご覧の通り。

出口すぐの温度はむしろ高いけど
離れるとだいぶ温度が
下がっているのがわかりますね。

理屈ではわかっていたことでも
こういうふうに視覚情報になると
わかりやすさの質がグンと上がります。

メーカーの謳い文句を
そのまんましゃべる工務店は
少なくないです。

でもメーカーはもっともらしいことを
言うけれど本当に知りたいことは
言ってなかったりもします。

今回は、結局「泡の数」は
確かめようがありませんでした。

一方でミストが冷たい、というのは
個人の感覚ではない形で
伝えることができたのではないでしょうか。

シャワーヘッドはともかく
家の重要な部位に関しても
メーカーのいうがまま、でいいのかな?

大掛かりな試験機関での
試験のようには行かなくても

実際はどうなのかな? と思って
確かめてみるのは大切なことでは。

メーカーの謳い文句そのまんまより
「俺が試してこうだった」
加わった方が響くでしょ。

もちろん、そういう検証をしていても
伝わらなければ仕方がない。

感覚事実の両面で
わかりやすくて心に届く
そんな情報発信が大事です。

(でも、工務店のオヤジ達もシャワーヘッドを替えて、
オヤジ臭がなくなればいいなとも思っている)