昨日紹介した
「里山住宅博」のことを
もうちょっと触れておきます。
2016年に、神戸ではじめての
「里山住宅博」を開催しました。
神戸というと港町のイメージを
持つ人も多いでしょうけれど
開催場所は神戸市北区。
三田市からすぐのところで
山を切り開いた住宅地の
端っこでした。
北側の縁の部分が開催地です。
URが開発した宅地で
真ん中の方は大手ハウスメーカーが
とっていく。
その周辺に
ローコストメーカーの家が
立ち並ぶ。
さらにその周辺は
なかなか売れずに残っている。
山を平らにした場所なので
周辺には斜面があります。
その斜面も端っこの宅地と
セットで売られていました。
家など建てられない場所ですが
行政も引き取ってくれないし
土地の持ち主で管理してくれ、と。
通常の宅地と考えると
いらないものがついていて
管理も困るからコンクリートで
固めてしまえ、というようなネガ要素です。
でも、そのネガ要素を
売りにできるんじゃないか
現代の里山をそこに作ったら
楽しい町になるんじゃないか
というのが「里山住宅博」の
発端です。
2019年には
茨城県つくば市で
開催しました。
そんなわけで「里山」が
大事なのですが
工務店にとっては「博」も
大事ですね。
大手ハウスメーカーの多くは
総合展示場にモデルハウスを
持っています。
総展に出す費用は
一ヶ月で数百万円というところもあり
経営体力がそれなりにないと
出展できません。
もちろんそれとは別に
建築費もかかります。
なかなか、小規模な工務店には
高いハードルです。
それだから、工務店は独自の
モデルハウスを持って
集客をします。
それはそれで成立していますが
お客さんの立場で考えると
どうでしょう?
お客さんから見た
総合展示場のメリットは
一度に色々な建物が見られること
でもそこには地域工務店の
建物はほとんどありません。
じゃあ、地域の小さい工務店の
建物が一堂に見られる博覧会を
やったらいいじゃない。
というのが里山住宅博の狙いです。
隣にライバルがいるんじゃ
嫌だなあと思いますか?
でも、結局のところ
自社と合わないお客さんの仕事なんか
しないほうがいいわけだし
そもそも来場者の仕事を全部こなす
なんてことはできません。
これまでやった住宅博では
見に来てくれたお客さんと話すうちに
「あなたは〇〇工務店の方がいいよ」
と別の工務店を紹介する
ということが幾度も見られました。
そういう集客上のメリットもありますが
いっぺんに同じ場所で現場が動くので
他社の現場を見る機会としても
貴重な場所で、そこで随分
力を伸ばした現場監督もいます。
共同で上棟式をしたり
餅まきもしました(神戸)
こちらはつくば
里山の植樹祭をしたり(つくば)
建てた建物は期間限定の
モデルハウスで売却前提。
開催前にお客さんをつけていた
ところもありました。
資産としてのモデルではなく
商品としての建売住宅なので
モデルより融資も受けやすく
小さな工務店も活躍の場があります。
というわけで、どっぷり宣伝でした。
興味を持った方は、10月11日の説明会に
ぜひ参加してくださいね。