昨日、住宅建築のトークイベント
「地域で建築をつくること」 堀部安嗣×六車誠二 @時の納屋
のライブ配信を拝見しました。
時の納屋は
堀部さんの建築設計
田瀬理夫さんの景観設計
菅組さんの施工で
香川県さぬき市の大串半島に建てられた建物です。
残念ながら僕はまだ拝見してないので
近いうちに行ってみたいな~
もう5年以上経ちましたが
コロナ禍直前の2020年1月に
前職で開催したイベントで
堀部さん、六車さんを招いて
建物を案内していただいたことがあり
そのお二人が対談、ということで
楽しみにしておりましたが
想像以上に楽しかった
(こちらは六車さんが手がけたIDO MALL
竣工直前の写真で恐縮です)
地域で建築をつくる
ということの裏返しには
東京・中央のつまらなさが
あるわけですが
そのつまらなさを
僕なりに解釈すると
標準・規格にとらわれすぎること
(これが普通、という圧力)
室内環境ばかりを取り上げること
(外とのつながり、風景を気にしない)
このあたりかな~
と思いましたが
お二人のお話からは
地方だと変な人も生きていける
東京ではそういう人は生きていけない
みたいな話。
たしかに
工務店の社長とか
ベテラン職人なんかには
すげ~変な人がいたりします。
それは社会不適合者、という烙印を
押されちゃうのかもしれませんが
そういう人が生きていけるのが
地方だ、と。
裏を返せば、東京的というか
標準的にやればやるほど
変な会社は苦しくなる
ということでしょうか。
お二人の話の中で印象的だったのが
すわりがいい
という言葉
六車さんが発したこの言葉に
堀部さんも大いに賛同し
建築にとって「すわりがいい」
というのはとても大事だ、と。
(こちらは堀部さんが田瀬さん・菅組さん
と共に手がけた讃岐緑想
…の、これまた竣工直前ですみません)
あらゆる建築が、他者の目に触れる
という点でいえば
なんらかの公共性・社会性があるわけで
でもそれを、そんな難しい言葉で言わず
すわりがいい
で表現するのは流石だな~
お話は闇と光とか
建築教育、というか教養の話とか
多岐にわたりましたが
やっぱり「すわりがいい」というのが
大事だな!
それは、建築を使う人の
居心地の話でもあり
その建築を見る
周囲の人の感じ方でもある。
というわけで
すわりのいい建築をつくろうぜ~
(裏を返せば、そうじゃない家は
つくるのやめようぜ)