なぜ若者が結婚しなくなってしまったのか
なんていう話が目に止まりました。
家族は本質的にコストパフォーマンスが悪いため、コスパや合理的計算で考えると結婚はかえって遠のいてしまう。
結婚や子育てという純粋な歓びを、「機会費用」という名で利得を計算し(専業主婦になるとX億円の損、とか)、結婚や出産を「リスク」とみなすような結婚支援や少子化対策が大手を振ってきたのである。
なんと、家族は「コスパ」が悪いと。
住宅を新築する人のかなりの割合が
「家族」で住むためのものですが
家族がコスパ悪いからいらない
となると
どうなっちゃうんでしょう?
賃貸住宅と持ち家の「コスパ」の話も
昔からよく話題になります。
最終的に自分のものになるかどうかで
持ち家に分があるという話もあれば
メンテナンスコストを負担しなくて
いい分、賃貸がいいという人もいます。
工務店の仕事、という視点で見れば
戸建て住宅を建ててくれた方が
いいわけですが
昨今の建築費高騰に加えて
若年世代の「コスパ」意識が加わると
しっかりした家を作って
それなりの対価をいただく
ということが難しい時代に
なっていくことが
あらためてわかります。
「結婚」について
結婚や子育てという純粋な歓びを、「機会費用」という名で利得を計算し(専業主婦になるとX億円の損、とか)
という発想の持ち主は
住まいに関しても
同様に考える可能性が高いですよね。
「しっかりした家」とか
「いい家」、もっというと
「自分がしたい暮らしのための家」
そういう像がないからのか
あっても「コスパ」が悪いから
手を出したくないのか。
結婚するかしないかは
個人の自由ではありますが
結婚する人たちが減って
子どもも減っていけば
住宅はますます需要が少なくなります。
国も若年層向けの住宅取得に対して
税制や補助金などで優遇をしていますが
そもそも結婚しない場合
そんなところにも
辿り着いてくれないわけで…
社会が少し違うフェーズに
入ってきているなあ…
結婚して住まいを持ったら
こんなに楽しいよ
という情報を
コスパが理由で結婚しない
人たちに届けるべきなのか
独り者でも住まいを持ったら
コスパがいいよ
という話がいいのか
悶々としております…
まあ、今のところは
前者の情報発信をすべきだろうけど
日本で最多の世帯は単身世帯だから
複数人が暮らす家づくりは
ニッチ産業になってしまう
そんな可能性もある…
家族にも家にも
お金をかけて
大切にしてほしいなあ…
と、今日はいい情報も
明るいオチも何も
ありませんが
日本では出生数が一番多いのが
9月、次いで7月、8月だそうで
いわゆるクリスマス妊娠が
結構あるんでしょうね。
若者よ、頑張ってください!