昨日は「イエタテ」のことを
ちょっと取り上げてみましたら
(直接イエタテの話じゃないけど)
少々、反応をいただきました。
地元じゃ、こういうのなくなっちゃったとか
営業が掲載してよとやってくるとか。
こういうのって買う人いるんだ? とか
(昨日紹介したのはフリーペーパーだけど)
そう、あの手の本は
みなさんご存知のように
カネを出して載せてもらう
わけですが
世の中には、さほどそういう
認識をされていないのかもしれません。
僕も住まい手さんに
直接聞いたことがありますが
あの手の本を、電話でいう
イエローページ(電話帳)のような
純粋に工務店が掲載されている
善意(?)の本だと思っている人も
実際にいました。
いや、工務店の数って
コンビニの数と変わらないレベルに
たくさんあるんだけど…
だから、そういう本に載せてもらう
というのは
広告に他なりませんし
掲載にあたってはお金が
かかりますから
その費用は広告費で計上するのが
一般的でしょう。
よく、小さな工務店は
大手メーカーに比べて
広告費がかからない分
お得です! なんて表現をします。
テレビやネットでバンバン広告を
しているハウスメーカーは
住宅の価格に広告費が含まれている!
対してウチは
広告費がかかっていないからお得です!
みたいなやつ。
そりゃ〜、テレビなどのメディアとか
街中のサイネージとかに
バンバン広告を出している大手は
すげーカネかけてるんだろうな〜と
思うかもしれないけど
実際のところはどうなんだろう?
工務店の適切な広告費は
売上の1%とか3%とか5%とか
いろんな話があるけれど
そんなものに正解はありません。
僕がしているように
ブログを書くだけ、という
集客方法は、外には現金は
流出していなくても
内部的にはまあまあなコストが
かかっているわけですし
同じく外部コストが0円でも
紹介が多く、手間も金も
目に見えては0円、というケースもあります。
ハウスメーカーはそういう広告は
しないだろうから
外にお金を払って広告しているのが
いくらかというと…
例えば、大和ハウスの広告費は
公表されている資料で
読み取れる年度(2023年3月決算)で見ると
広告費は連結で約271億円
うわぁ〜、やっぱりハウスメーカーの
広告費はスゲえ! と言いたいところですが
同じく連結での売上は
約4兆9千億円
そうすると
広告費の割合は
0.55%ぐらい。
工務店の規模になおせば
5億の売上で275万円
ぐらいの広告費…
どうでしょう。
もっと使っているところ
あるんじゃないかなあ?
もちろん、絶対的な額としては
とてつもなく多いですし
注文戸建て以外の事業もあるから
単純に比較しづらいですが
売上規模からいったら
広告費の割合が多すぎる
なんてことはないですよね。
工務店の広告費も一色ではないので
ハウスメーカーは多くて
工務店が少ない、と一概には言えませんが
こと、広告費の割合だけで
ハウスメーカーより
工務店の方が広告費をかけていない
というアピールをしすぎない方がいいな〜
と思った次第です。
上に書いたように
自前で色々な告知をして
持ち出しは0円、というケースもあるし
数%の広告費を使っているケースもあります。
モデルハウスを建てたら
それをどういう処理にするかでも
変わってきますし
別段、売上に対するパーセンテージを
強く意識しすぎる必要はないでしょうけど
ハウスメーカーは広告費が高い!
という話はあんまりしない方がいいかもね
という話です。
そうそう、僕に支払うお金は広告費じゃなくて
交際接待費だ! というのもまあまあ嬉しいんですが
現金ももちろん歓迎です!