食中毒もカビも対策は「温度」「湿度」「栄養」を断つこと

先日立ち寄ったお店で食中毒発生。食中毒を起こす細菌と、住宅のカビは同じメカニズムで発生します。


今日は暑いし
猛烈にジメジメしていて
不快きわまりない!

この陽気と関係あるのな?
気になったニュースがありました。

焼き鳥店で食事したグループ客10人のうち8人が下痢・腹痛症状…カンピロバクターによる食中毒か(浜松市)(Daiichi-TV(静岡第一テレビ)) - Yahoo!ニュース
浜松市内の焼き鳥店で7月7日に食事をした客8人が下痢や腹痛などの症状を訴え、カンピロバクターによる食中毒とみられることが判明し、浜松市は18日から当分の間、この店を営業禁止としました。営業禁止命

浜松の焼き鳥店で食中毒。

実は、このお店で
ちょっと前に食事をした
ばかりだったんです。

「鶏刺し」や「鶏たたき」「炙りレバー」を
食べた10人中8人が食中毒症状、と。

僕もそれらを食べたような気がします。


(これは実物ではありません)

だから心配だ〜とか
もう行かね〜とかではなく

食中毒はなぜ発生してしまうのか?

日本ではここ10年ほどの
食中毒の原因は

アニサキス(寄生虫)
カンピロバクター(細菌)
ノロウイルス(ウイルス)

の三つが上位を占めています。

今回はカンピロバクターだった
ということなので細菌型

細菌の増殖を抑えられれば
発生はしなかったかもしれません。

細菌の増殖の条件は
(寄生虫やウイルスは別ですよ)

温度
栄養
水分

あれ? 聞いたことありますね?

そう、カビの発生要件と同じです。
(カビも菌だからね)

住宅の中でも
お風呂、エアコン、押し入れ、床下など
様々な場所でカビが発生します。

これらは全部
先の三要素を満たしているから
なんですね。

カビが好まない条件を
作るためには

相対湿度をさげ
温度を低めにし
栄養を断つことが大事

まあ〜ぶっちゃけて言えば
エアコンを全館で
動かし続けていると

温度・湿度要件への
対処はしやすいのかもしれません。

そして、お掃除をまめにすることで
栄養は減らせるかもしれません。

でも、これらは引き渡し後のお話。

新築住宅の施工中に
床下がカビてしまう
というケースもあります。

このことに結構無頓着な
現場もあるようで…

夏場の施工中の床下の空気は
高温になり

ただでさえ多湿なところに
コンクリートからの水分蒸発もあり

木屑やら何やらがあったりすると
あっさりとカビの生育条件が
クリアされるわけです。

なんらかの形で空気を
動かしてあげないと
お引き渡し前にカビだらけ
なんてこともあり得るわけで…

食中毒は他人事
なんて思わずに
施工中の家も

温度
栄養
水分

に気をつけよう!

床下換気扇を一時的にでも
つけておくとか
「陽のまど」や「びおソーラー」とかを
導入する家なら
早めに運転状態にしておくなどで

とにかく床下の空気を
動かしといたほうがいいですね。