ご遠慮くださいはご遠慮ください

「禁止」という強い言葉を避けるために使われる「ご遠慮ください」しかしこれ、ご遠慮しながらやっちゃっていい、という意味と捉える人もいるんだそうで。


仕事柄か性格か
看板とか貼り紙の類が
妙に気になります。

意匠的なものはもちろん
これで通じるのかな?
相手の心に届くのかな?
という観点で…

特にトイレの注意書きとかは
切実だったり
行きすぎて何言ってるかわかんなかったりして
トイレに行くたびに写真を撮ってしまう。

↑スタバじゃなければ置いていいのかな?
ということばかりが気になる例

↑ゴミ、ペットボトル、あきカン、から弁当
色や大きさがまちまちで美しくない例
(女性は捨ててもいいのかな…?)

↑吐く人は女子トイレで
というパワーワード
ワタクシ、男子なんですが…
(フックがついているのも気になる)

↑お金がかかって困っているのか…
と同情を誘いそうですが
実はこれ以外にも脅迫的貼り紙があり
むしろ共感できない。

↑こんなヤツいるのかよと思うかも知れませんが
実物を見てしまったことがあります…
(というか僕が個室を占拠している時にリアルタイムでヤッたヤツがいる)
上の「ティッシュなどを〜」の
位置や色の悪さもポイント

↑多目的トイレの目的外仕様というのが
何を指すのかわかんないが(多分スケベ行為)
やっと出た、ご遠慮願います

というわけで
ようやく本題に辿り着きました。

この「ご遠慮願います」「ご遠慮ください」

よく見かけます。
モデルハウスのトイレとか
お風呂とかベッドなんかでも見かけます。

この言葉を使う側は
禁止をやんわり言ってる
わけですが

ある調査では2割ぐらいの人が
遠慮がちにやってね
という意味だと捉えていたんだとか。

モデルハウスのトイレに
「ご利用はご遠慮ください」
と書いても

遠慮がちにオシッコされてしまう
そんな可能性もあるわけか…

遠回しにものをいう
というのは美徳のようにも感じるけど

初めて会う人や
世代の全然違う人には
通じないのかも知れません。

(京都で「ぶぶ漬け食べていきなはれ」は
もう通用しないなんて話も聞きましたが
これは元々なかったのかも知れない)

ご遠慮ください
なんていう言い方ではなくて
自分たちの言葉で禁止を伝える方が
爽やかじゃないかなあ?

(このトイレは使えません
どうしても我慢できない人は
〇〇にてお願いします、とか)

余談だけど
先日訪問した温泉施設の
食事処兼休憩所での
「ご遠慮ください」

こちらは
食事専用席となっております。
食事が終わりましたら、
移動を願い致します。
休憩、ろ寝は遠慮ください

「お」とか「ご」とか
いくつ付けんだよ!

と思いましたが…

「ごろ寝」は「ろ寝」の丁寧な表現
というのはもちろん嘘で

この場合は「おごろ寝」や
「ごごろ寝」と書く…というのも嘘で

この文面だったら
「横になってのご利用」
とかがいいんだろうなあ。

「食事が終わりましたら」も
「食事がお済みになりましたら」
だろうなあ。(「お」が一つ増えちゃった)

という細かいことばかり気になる
器の小さい人間でございますが
誹謗中傷はご遠慮ください。