とうもろこしが
お店に並ぶようになってきました。
皮付きのものを買ってきて茹でたところ…
こんな感じ
わかりにくいかもしれませんが
一本、実が全然ついていないやつがありました。
これが「一本いくら」で売られていると
不良品じゃねえか金返せ的な気持ちになりますが
「一山いくら」的な安い金額だったので
まあ仕方ねえかな…という気分
ここら辺の考え方・受け止め方は
いろんな幅がありそうです。
とにかく不良品だ! と返品や交換を迫る
これはこれで使い道があるかなと考える
目利きが不十分だった自分をたしなめる
建築の材料も、そのほとんどが
工業製品になっているので
仕様と違うものは「不良品」ですが
一番大事といってもいい木材は
工業製品だったり、そうじゃなかったりするという
不思議な存在でもあります。
JAS製材は、ほぼ工業製品という扱いですが
無等級材はそうではありません。
無等級っていう言い方は
なんかとっても誤解を招きそうなので
なんとかしたほうがいいと思うんだけど
(JAS推進のためにわざとそうしてるんだろうな)
同じ山から出てくる材が
JAS材かそうでないかで著しく違う
なんてことはあまりないはずですが
使う側、買う側に「目利き」が要らない
という点では
「工業製品」の方が発想が簡単なんだろうな〜
度々引き合いに出しますが
小林澄夫さんが述べていた
「素材の無償性」という言葉に
強く惹かれます。
もともと建築は
そこら辺にある材料を拾ってきて
作っていたもので
木だってそうだし
土なんかもそうですね。
以前、ある工務店が、左官仕上げに
オリジナルの土を使っている、というので
お話を伺ったところ
そこら辺にある土をなんとか塗りたい
と10年ぐらい左官屋さんと頑張ってきた
ということで
なかなかできることではない
と思う反面
昔はみんなそうだったわけだよな…
僕は建築を自らやることはありませんが
昔は一からプログラムを書いたり
wordpressのテーマも一から作ったり
していたのに
最近はAIの台頭もあってか
この辺は自分でやることがほぼなくなりました。
どこかの誰かがやってくれたものを使えば
便利だし早いし
責任転嫁もできるし(できるのか?)
でも、そうやっていくと
やっぱり何か「大切なもの」も
失っていく気がします。
とはいえ、一から十まで拾ってきた材料で
家は建たないし
でも失いたくない大切な何かは
やっぱり頑張って残す
そんな家づくりを応援してます。
そろそろ一周回って
こういうことが気になる人が
増えてくるんじゃないかなあ…
って根拠なく期待しています。