日曜でもないけどメシの話。
先月行った福岡空港の「ラーメン滑走路」でラーメンをいただきました。

ラーメン屋が「ラーメン」を名乗らなくなった時期がありました。
「麺処」「麺屋」「らぁ麺」「中華そば」……。
まあ「中華そば」は昭和レトロの文脈で別物だとして、「らぁ麺」はなかなかの意志表明な気がします。
「我々はラーメンとは違う」という、静かなる宣言。値段もたいてい高めです。
理由はわかる。
昨今の物価高であっさり突破しているけど、かつて、「ラーメン」には天井があったのです。1000円超えられない、という天井。
大衆食、安い、回転が命、そういうイメージの束。
そこから脱け出すには、まず名前を変えるしかなかったってことでしょう。
名前を変えることで、客層を変え、価格帯を変え、「ここは違う場所だ」と伝えようとする。
工務店でも同じことが起きたかもしれません。
社名は「〇〇工務店」でも、「〇〇ホーム」などの屋号を名乗ったり。これはファミリー志向とか、カタカナで現場っぽさを排除したいとか、そういう感じかな?
「工房」とか「アトリエ」などの名前をつけたりする、設計事務所方面に寄せる、というのもありますね。
(社名や屋号では見たことないけど)呼び方としては「アーキテクトビルダー」も鉄板ですね。
家づくり広告本なんかを読むと、未だに「工務店は設計力が低く価格が安い」みたいな、えー? という評価をされていたりするし、そういう「工務店像」から遠ざかりたい、という気持ちもあったんでしょう。
一方、最近、ラーメン屋がラーメンに戻ってきている、と感じます。
現に、ラーメン滑走路(そもそも場所がラーメンって言ってるもんな)にも、メニューに「らぁ麺」や「〇〇そば」ではなく「ラーメン」がある店が、だいぶ増えていたようです。

↑ちょっとわかりにくいけど、「ラーメン」が店名についているところが2店、「らぁ麺」は1店。
ところで、店の配置、A-Gまでと、34、16って、なんでだ…気になるこういうの
なぜか?
「ラーメンに1,000円以上払う」ことが、もう珍しくないからかな。
ジャンルの格が上がったから、ジャンルの名前に戻れた。
名前をあれこれしなくてもよくなった。
工務店でも、同じことができるかどうか。
工務店の場合、ラーメンという言葉よりも、ずっと認知度が低い。そこら辺を歩いている人に、「工務店って何してる会社?」って聞いたら、ちゃんと答えられる人、多くはないでしょう。
でも、例えば検索キーワードでは「浜松市 工務店」というようなのは普通に存在していて、その言葉は「家を建てよう」と思った瞬間に急に意味を持つわけです。
だからこそ、その時に出会う「工務店」像が、けっこう大事ですよね。
「設計力が低く価格が安い」という一括りのイメージで工務店を知ってほしくないな〜というのが、まあ僕の本音です。
確かに、設計力が低く価格が安い工務店も、いるとは思います。多分そういうところは、らぁ麺的工務店から見たら、ラーメン工務店だったんだろうけど…
らぁ麺が、ラーメンから、らぁ麺と名前を変えていたのは、つまりそういうことなんでしょう。あいつらとは違う的な。
さて、じゃあラーメンで行くのか、らぁ麺的な感じで行くのか。
なんてこと、みなさん考えたことないだろうけど、割と大事なことなんじゃないかな〜
