昨日は株価と住宅着工について触れましたが
今日も価格のお話です。
デイリー新潮にこんな記事が出ていました。

住宅価格“沸騰”時代の「マンションvs.戸建て」論争
1.3億円超の都心に対し郊外では「新たな動き」も
2010年の価格指数を100とすると
2025年6月度の東京と周辺3県の指数は
213.2
2倍以上になっています。
戸建て住宅は125.1と
2割上がってはいるけど
マンションに比べればマシだ、という話
なぜ都心のマンションが高くても売れるのか
というと需要があるから
この需要は自己の居住用よりも
売却や賃貸としての価値の面が大きくて
裏返すと戸建ては
中古で売りにくく貸しにくい
つまり投資対象にはなりにくい
戸建て住宅だと転がしても儲からない
ってことなんでしょうね。
ただ、これは都心部の話で
郊外では戸建てを探す人が増えてきた
先の記事ではそんなことも伝えています。
マンションと戸建て、どちらにも良さがある
と触れられていますが
な〜んかマンション贔屓っぽく見えるなあ…
この手の言説の場合、戸建て、というのは
建売を指している場合が多く
マンションとあわせて「できたものを買う」
という行為で
家族と土地に合わせて注文住宅を作る
というのとは
似てはいるけど全然別の営みですね。


ただ、やはり価格の高騰で
注文住宅は庶民には無理だ的な言説も増え
そして都心を中心としたマンション価格の報道など
そんなニュースを毎日のように見せられると
もう家なんか手に入らない、と感じてしまう人が
どんどん増えてしまうような。
お金のことはとっても大事ですが
資産を買うのではなく暮らしを買う
という選択を提示しないとね〜
このところ、何人かのお施主様の家に
お邪魔する機会がありましたが
みなさん、自分で要望した自分だけの家を
とても気に入っていて
住宅はマネーゲームの対象ではなく
日々をやすらかに過ごす暮らしの場だな〜
と、改めて痛感しています。
そういうメッセージより
コストパフォーマンスみたいなことばかり
先行しちゃうのは
ちょっとさみしいことだな
なんて感じています。
