「日本統計年鑑」なる
僕の好きそうなものの本年度版が刊行されました。
昭和24年から毎年出ていて75回目。
統計はネタの宝庫だからな〜
いつも言っていることと
統計を照らして考えてみよう!
Ⅰ部 地理・人口の第2章 人口・世帯
この中の
2-14 家庭類別一般世帯数
(最新は令和2年ですけど)
このページには世帯の構成別
(夫婦とか夫婦と子どもとか一人とか)の
平成17年、22年、27年、令和2年の
推移が示されています。
度々触れていますが
世帯で一番多いのは「単独世帯」
つまり、ひとり暮らしです。
そしてすごい勢いで増えています。
今回の国勢調査ではどのぐらいに
なるんでしょうね
平成22年には
夫婦と子ども世帯が1463万世帯
ひとり暮らし世帯が1445万世帯で
ひとり世帯の方が少なかったのですが
令和2年には
夫婦と子ども世帯が1394万世帯
ひとり暮らし世帯は2115万世帯
他の世帯構成を見てみると
核家族では
夫婦世帯は↗️増加傾向
夫婦と子供世帯は↘️減少傾向
男親と子供、女親と子供は↗️増加傾向
そして、核家族以外の世帯は
全て↘️減少傾向です。
ひとり暮らし世帯と夫婦二人世帯
そしてひとり親世帯だけが
増えているという事実
というよりも
子育て世代の世帯そのものが
減少している
と言った方がいいのかな?
一般的に家づくりのターゲットになる
夫婦と子どもという世帯は
5570万世帯のうちの1400万世帯程度
1/4ぐらいしかありません。
しかもこの割合は減少傾向です。
人口も減っているし仕方ないよな〜
と思いがちですが
世帯数自体は増えています。
平成17年の4906万世帯に対して
令和2年は5570万世帯
600万世帯以上増えています。
ひとり暮らしが増えているからですね。
つまり住宅業界は
この間600万世帯の
ひとり暮らし需要に応えてきた
ということですよね。
一人に限らず
全ての住宅需要を通して考えても
これから先の住宅需要は
部屋数の多い大きな箱
ではなく
一人や二人で豊かに住まう小さな箱
なんじゃないでしょうか。

(これが成立するか…は置いといて
豊かな一人ぐらしの図だと思いねえ)
一人や二人で豊かに暮らしたい
と考えた時に
それに叶う賃貸物件は
特に地方都市にはそうそうありません。
というわけで
一人で豊かに住みたい人は
十分に工務店のターゲットに
なりうるわけです。
現に、僕が今年見せてもらった
様々な工務店さんの家が
ことごとく一人住まいだった
ということもあって
一人用住宅のニーズが確実にある
ということを強く信じています。
言えるのは
家族という形態の変化というか
住まいのスタイルが
「家族の器」から「個人の城」へ
シフトしてきているという事実です。
まあ、子ども部屋なんかあってもなくても
子どもにとってはスマホが個室のようなもんだし
大人も同様かもしれませんね。
僕は子ども部屋要らない派ですから
その話はまたあらためるとして
ひとり暮らしは賃貸に暮らす
という思い込みをして
お金や関心を他に向けてしまっている人が
結構いるのではないか…
そこを掘り起こすのも
自社の仕事はもちろんのこと
地域のためになるように感じています。
