毎年、4月1日はエイプリルフールネタで嘘吐くのが楽しみだったのに、今年はもう、値上げの話が嘘みたいで、僕の嘘なんか消し飛んでしまう。
本日、4月1日から、また色々なものが値上がりします。
食品、光熱費、日用品。もう慣れてしまったような、でも慣れたくないような、そんな報道が年度替わりのたびに並びます。
住宅業界でも、同じタイミングで動きがあります。
発泡系断熱材が突如40%の値上げ。そしたら各社続々と後追いしてきたり…
4割の値上げってのもすごいですが、供給不足も懸念されます。
石油製品について、少し前に書きましたけど、原料以外でも石油が使われるから、他のものもどんどん上がりますよね。

工務店にとって何が問題かというと、金額アップももちろんですが、「説明のしにくさ」の方かもしれません。
日常品の値上がりに敏感になっているお客さんは、住宅にも同じ目を向けます。
「食品も電気代も上がっているし、家も上がるんじゃないか」という感覚を持って打ち合わせに来る人が、今の時期は増えているはずです。
そのとき工務店は、どう答えるか。
家は工業製品ではないから価格を一律に出しにくい、とはよく言われます。
でも、それなら同じ理屈が農作物にも当てはまるはずです。
毎年天候が違い、同じ畑でも出来不出来があり、産地と作り手がそのまま味に出る。規格化できないという意味では、住宅よりむしろ激しい。それでも農産物には値札がついています。
農作物でいえば、値段を出すのは直売所や市場、つまり買いそうな人が集まっている場所です。
工務店のwebはそうじゃなくて、誰が見ているかわからない、だから出しにくい——という気持ちはわかります。
冷やかしや同業者に相場を知られたくない、という本音もあるだろうし。
でもその結果、価格がわかるのは打ち合わせを重ねた後、ということになる。
買いそうかどうかわからないまま時間をかけて、最後に「予算が合わない」。
これはお互いに消耗します。
もっと早めに言ったほうがいいよね。
でもあんまり早く伝えることで、逃したくない、という気持ちも働く。
値段が出しにくいのか、出すタイミングを間違えているのか。
こんなご時世だからこそ、価格を表に出すタイミングかもしれません。
色々なものの値上がりを契機に、価格帯や考え方をwebで発信し始めるのは、悪くない一手だと思っています。
ただ、これは言うのは簡単で、実際にやってみるとなかなかうまくいかないのも知っています。
高く見えすぎて客が逃げる、安く見えすぎて客層がずれる。
価格を出したら出したで、今度は別の罠にはまってしまう。
僕もクライアントに「出しましょう」と言い続けて、その先で一緒に詰まっています。偉そうなことを言えた義理じゃないのですが。
値上がりは、きっかけにはなる。
その先をどうするかは、また一緒に考えましょう。
しかし4割ねえ…僕も4割値上げしてみっかな。燃料(酒)の値上げにつき…いや、嘘です、今んとこ
