ブランドの線引き

ダイドーのブランド統合のニュースから、なんでもやる大手と、丸見えの工務店の違いを考えた話です。


ダイドードリンコが、すべてのブランドを「dydo」に統合する、という発表をしました。

ダイドードリンコ 創業以来初の商品ブランド全面刷新「飲料SPAモデル」から「共創SPAモデル」へ進化|ニュースリリース|ダイドードリンコ
ダイドードリンコのニュースリリース「ニュースリリース一覧(ダイドードリンコ 創業以来初の商品ブランド全面刷新「飲料SPAモデル」から「共創SPAモデル」へ進化)」ページです。

…まあ、僕は酒以外の市販飲料はほぼ買いませんので、元々がどうだったのか、よくわかりませんけど…

飲料会社も統合がすすんで、あのブランドとあのブランドっておなじ会社だったの? ってことは、結構ありますね。


そういう大手とくらべたら、地域工務店のブランドなんて、大したものじゃあない、って思う人が多いかもしれません。
社長自身を含めて。

でも、僕は逆だと思います。

大手って、なんでもやるから大手、というところが多くて、上に揚げたダイドードリンコの例じゃないですけど、お客が、それを統一したものだと思っていないことも多い。

でも、小さい工務店って、もう、やってること、丸見えじゃないですか。


いくつかの工務店さんと、新規事業の話をいっしょに考えています。

新築を待ってるだけ、では厳しい、というのはみんな共通の認識です。

そして、それぞれの強みを活かして、すこしズラした分野で頑張りたい、と。
応援したいです。

でも、そのときに、ちょっとしたジレンマが起きがちです。


たとえば僕が、四角くて軒ゼロで外構はコンクリートだけで木が一本もなくて、という家の仕事をやってたとしましょう。

こっそりやるならいざ知らず、それをこのブログにも書いたとします。

そしたらさあ、他のお客さん(工務店の社長)は、どう思うかな?

ああ、あいつもカネほしさになんでもやるようになったかな、とか?

で、そのお客さんは、また僕に仕事を頼もうとするでしょうか。

僕のスタイルが、激安でなんでもやりますとか、納期がめちゃくちゃ早い、とかなら、もしかしたらリピートもあるかもしれません。

でも、そういうこともないので…
そうすると、これではもう、過去のお客さんからは、見放されますよね。


これ、工務店さんに置き換えたら、どうですか?

あんなに「こだわり」を言ってたのに、違うじゃね〜か! みたいな。

僕も、自分のこだわりと合わないお仕事を打診されたことはあります。

お仕事のご相談自体は、ありがたいかぎりです。
でも、断りました。だって、あいつあんなこと言ってるのに、結局なんでもやるのか、って思われたくないですから。

決して左うちわではありませんけど、やりたくない仕事はやりたくないのです。

まあ、一人だから気楽なんですけど。同じことを、社員を抱える工務店の社長に強要するのは、若干気が引けます。

でも、やっぱり守らないといけない線がある。

事業上、新しい分野で戦う必要があるのはよくわかります。
だからこそ、そういうときに、撤退ライン、というか、ここから向こうは手を出さない、というのは決めといたほうがいいと思う。

できれば、社員にも、それを開示しておいたほうがいい。

そして、きっと、そのラインを破るのも、社長だと思う。
そのときに、社員にちゃんと説明する義務も生じる。

そこらへん、テキトーだと、社員の不安も募っていってしまう。
君子豹変す、という便利な故事成語があるけれど、ちゃんと説明するのも、君子だと思う。

だから、ちゃんと、線引いておかないとな〜。