坂本龍一を思い出しながら宣言する

坂本龍一さんの逝去が発表されました。

僕には6歳上の兄がいます。
兄がYMOリアルタイム勢だったので
小学校の頃からよくYMOを聴いていました。

中学に入るとすぐに人民服を買ってみたりと、
YMO期の坂本龍一にはとても親しみを感じていました。

それから時が流れて2001年。
OMソーラー勤務時代の2001年元日の朝日新聞に出した
「近くの山の木で家をつくる運動」の「千人宣言」です。

山のように見える模様は、
実はこの宣言に賛同した人の名前です。

ここに、僕の名前と、その4人隣に坂本龍一の名前が出ています。
もう、ほぼ隣です。

ちっちゃくてわからないと思うけど
真ん中ちょい右の赤線部分、右側が僕。左側が坂本さん。

この広告を見て、仕事のやり方を切り替えた
という工務店さんも多くいます。

運動の内容もさることながら
坂本龍一も賛同している
ということは大きかったわけです。

僕にとっては、坂本龍一はミュージシャンであって
言論人ではないと思っています。

でも、偉大な業績がある人の言葉は
偉大な言葉として受け取ってしまうんですよね。

僕は、偉大ではないのと
作品、と呼ばれるようなものを作る仕事でもないので
自分のやっていることは言葉でしか伝えられません。

先月から町の工務店ネットの代表理事を拝命しています。
でも、世の中の多くの人にとっては、あんた誰状態です。

町の工務店ネットの中でも
「いつも司会をしている人」「いつも酔っ払っている人」
ぐらいの認識しかない方もいるかもしれない。

損得というよりも
思いで繋がっている人が多いネットワークなので
その代表が思いを告げずしてどうする
と考えて、ブログを書くことにしました。

町の工務店ネットでブログというと
先日の総会でも登壇していただいた
マクスの鈴木さんが有名です。
その鈴木さんが学んだブログセミナーに僕も行ってきました。

左は町工でお馴染み鈴木さん(再受講)。右が講師の板坂裕治郎さん。

セミナー受講前に、助走期間として
2ヶ月ほど毎日書いてみました。

それも振り返って勉強してみると
今までのやり方でよかったな
という部分もあり、一方で
こういうところは改めた方がいいな
ということにも多々気づきました。

セミナーでは、こうやったらいいよ、という
「型(かた)」を教わったんだと理解しています。

僕は、工務店の皆さんには、型を持った住宅を、と勧めています。

我流→型を学んでその通りにやる(守)→型がわかったのでアレンジする(破)→自分の新しい型を作る(離)

になったらいいなと思ってのことです。
でも実際には、

我流→型を学んでも部分的にちょっといただくだけ→我流がより混沌とする

とか、

我流→型を知っている建築家に依頼→でも普段の仕事は我流

といったケースになってしまうこともあります。

これを、自分に置き換えてみたら、実は

我流→型を教わる→型通りにやるのがいいのか、早速アレンジしちゃうのか悩む(今ここ)

という状況です。

そんな感じで悩みながら
とにかく1年毎日欠かさずブログを出す「宣言」を
奇しくも坂本龍一さんの「宣言」を思い出しながら
あらためてつづった次第です。

1年間どうぞよろしく!

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