これが工務店の潜在力、という見学二題


地域の一隅を照らす工務店を
応援したい佐塚です。

長かった九州の集いも
今回で最後。

この集いをネタに
ブログを6回も書いてしまいました。

さて、最終日は、熊本と福岡で
建物を一軒ずつ見せてもらい
博多へ向かいます。

熊本→博多を午前中で
終わらせるプログラムのため
見学時間が少し短いのが残念!

1件目は熊本県山鹿市で
住工房プラスアルファの村田社長が
終の棲家に、と建てた家。

言ってみれば「好きなように」
建てた家です。

工務店は、基本は請負業です。

自社のスタイルを強く押し出して
「おまかせ」的にやっていても
お客様がいる限りは好き放題は難しい。

(それでも、やるところはあるんだけど)

だから「好きなようにやった家」を見た
同業者の社長たちは、楽しんで
作ってきた、ということを感じとったようです。

こちらは、以前にびおソーラーの取材で
お伺いしたことがあります。
奥様も覚えていてくださいました。

平山温泉郷の家(熊本) | 奥村(びお)ソーラー
熊本県山鹿市の平山温泉郷には、温泉旅館や立ち寄り湯などが多数点在しています。そんな里山風景の中に建つ、びおソーラーの家です。お施主様ご夫妻は、二人とも温泉が大好きで、休日のたびに、あちこちの温泉地をまわっていました。ゆくゆくは温泉地に暮らし...

大好きな温泉地に
好きなように建築し
好きなものに囲まれて暮らす。


(この秘密基地感!)

オシャレ、とはちょっと違って
「住みこなす」という感じ。

「時間があったら温泉入ってくださいね」
という言葉に強行スケジュールを呪いました。

(温泉に入ってなくても、こんな風にくつろぎたくなる家)

このあと熊本から福岡は朝倉市へ
移動します。

最後の見学は、建築工房悠山想が手がけた
瓦屋さん・しばやまさんの事務所です。

左が悠山想の宮本社長。
右はしばやまの柴山社長。
壁やアプローチ部分にも瓦が用いられています。

この建物も、驚きポイントだらけ。

伝統工法でこれだけの無柱空間が作れるのか。
これだけの木を手に入れられるのか。

そういう建築的な驚きもあれば
極めて整頓され、お掃除も行き届いた
事務所にも驚き。

工務店と山、工務店とお客様の
それぞれがいい関係だと想像できます。

悠山想の宮本さんは
伝統構法は理にかなっていると考え
それを確かなものにするために
限界耐力計算を学びました。

温熱に関しても、これから義務化が進む
「外皮性能」だけでははかれないものが
あると、宿谷昌則先生に学んでいます。

町工でも、以前に宿谷さんと宮本さんに
学ぶ勉強会を開催しています。

ページが見つかりませんでした | 町の工務店ネット | ページ 26990
small is beautiful.小さな町の工務店のネットワークです。

今回、宮本さんのお話は
少ししか伺えず心残りです。

もっとじっくり
時間をとって改めて伺いたい。

皆さんも同じではないでしょうか。

名残惜しいけれど、2泊3日の
九州縦断ツアー、以上で終了です。

村田さんの建物にも
宮本さんのお仕事にも

これが地域工務店の仕事じゃーーー!

というチカラを感じました。
元気が出ますよね。

こういう建物を見て語れる機会を
もっともっと作っていきます。