昨日、平成5年度の
「国土交通白書」が
発表されました。
今年の大きなテーマは
「デジタル」
第Ⅰ部は
「デジタル化で変わる暮らしと社会」
と名付けられています。
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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
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白書はこちらから
全文が読めます。
昨今はデジタル庁が発足したり
工務店業界でもDX
(デジタルトランスフォーメーション)
が言われたり。
デジタルなんてうちには
関係ないよ〜というところもあれば
とても積極的なところもあります。
僕も俗にいうデジタルっぽいものは
嫌いじゃないです。
ただ、世の中が「デジタル」
あるいは「DX」をいうときに
何を指してるのかわかんないなー
ということが度々あります。
デジタルというのは
段階的なデータしか扱えないもの。
アナログは連続的なデータを扱えるもの。
デジタル時計には1分の次が2分だけど
アナログ時計は1分と2分の間も分針が
ちょっとずつ動いています。
これだけ見ると、
アナログの方が表現力が
高くて優れているような…
コンピュータに情報を記録する場合は
1か0かという情報のオンオフの
集まりで表現するから「デジタル」
DXとか
デジタル田園都市だとか
が言っている「デジタル」って
連続的か段階的かという意味の
デジタルじゃなくて
情報通信技術を使って
という意味ですよね。
と、言葉遊びで
ここまできてしまった。
白書中には建設業の
高齢化と労働生産性の
低さが指摘されています。
全産業と比べて若者が少なく
55歳以上が多い。
付加価値額を労働者数×労働時間で割ったもの。
建設業は3000円に少し届かないぐらい。
全産業は4500円。情報通信は6500円。
これらは言われ続けて
きたことで、だからDXで
解決を、というんだけどさ。
そんな中で
面白かったコラムがありました。
建設業、特に現場で
DXが進まなかったのは
現場を部外者が見る機会が
少ないからだと。
建物の中で行われている作業は
普通はまず見られないですからね。
DXのスタートアップ企業が
建築現場を見られないから
売り込む先としても考えなかった、と。
意外な切り口でしたが
確かにそういう面は
あるかもしれません。
そのコラムではないですが
こんな表現も。
住宅やビル等の建設時に必要な作業のうち、鉄筋の溶接や左官作業、内装施工といった多く
の人手がかかる作業について、ロボット等による代替が可能な作業の機械化・自動化等を図ることが
考えられる。
なんていう表記もありました。
とは言え僕は
ものつくりに人の手は
絶対に必要だと思っているので
クロス張りマシンの登場とか
左官ロボットの登場とかは
全然望みません。
でもクロスのカットや
左官材料の準備は
もっと楽ちんにできてもいいですよね。
直接、建設業の話ではないですが
白書を読んで改めて一番期待したのは
自動運転です。
(国土交通白書だから
交通の話題も多い)
建設業の生産性の低さの一因に
移動時間による拘束があると
思っています。
この移動という時間を
機械に任せられたら
その間に他のことができますね。
今のところは
自動運転はまだそこまでは
行きません。
移動しないで現場の状況を
管理するためのツールを整備している
ところも増えてきました。
この辺の話も今まであまり
取り上げてきませんでしたけど
大事なテーマではありますね。
何かの機会に取り上げてみようかな。