僕は散歩が好きで、散歩中に
人様の家をジロジロと眺めているので
きっと不審がられていることでしょう。
しばらく歩いていないコースに
行ってみたら、知らない間に
ミニ開発が行われていました。
業界なら誰もが知っている
建売シェアナンバーワンの
あのグループの仕事です。
——–
地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
——–
最初に言っておくと
ミニ開発がなんでもかんでも
悪いわけではありません。
むしろ、数件でいい環境が作れるなら
どんどんやろう、というのが
僕らのスタンスです。
でも、よくあるミニ開発は
「良い住環境を作る」ということに
関心がないように思います。
建物の間は最小限で
土地の建物以外のところが
全部コンクリートで固めらている。
家の中が仮に快適でも
周辺の人はどうでしょうね…
この区画の北側には
大きな庭を持つ戸建て住宅が
建っているのですが
その庭に面して
こういう表情が
びっしり並んでいます。
(ちょっとぼやかしてますが
想像はつきますよね)
法律も道徳も侵している
わけではないのですが
隣家への配慮がない。
これはミニ開発じゃなくても
そこらじゅうで起こっている
問題です。
ただ、ミニ開発の場合は
密度がより高く、同じようなものが
立ち並ぶので、破壊力が大きくなります。
そして、これが
速やかに売れていくんですよね。
販売は建築業者とは別の
不動産業者が行なっています。
安い住宅ではあっても
両手の仲介手数料が入るから
数をこなせばそれなりになる。
同じエリアで土地を買って
同じぐらいの広さの家を
工務店に頼んだら
2倍どころでは済まない金額。
さすが、日本最大の
建売グループです。
って感心してる場合じゃないな。
大量に、次々に家が建てられ
それを売るのは
別の不動産業者。
作り手と住まい手が
出会うシーンなどありません。
高価格帯の住宅でも「家づくり」の
プロセスを避けたいという人が
増えてきているように感じます。
忙しいから、面倒だから
ということがその背景のようです。
うーん、もったいない。
家づくりなんか
そう何度もできないんだから
目一杯楽しめばいいのに。
そして、工務店は
その楽しさをもっともっと
アピールしたらいい!
タイトルの「ミニ開発にないもの」は
ちゃんとした風景、というオチだと
みんな思ったかもしれないけど
「家づくりのプロセス」です。
これから分譲住宅を考える
工務店も多いでしょう。
この大事なプロセス
もっというと価格を上げられる
可能性のある部分。
ここに地域工務店の強みがある。
なぜそうしたか。
自分がどういいと思ったか。
どんな想いを込めてきたか。
それが、出来上がった状態で
見てもらえる。
これこそが地域工務店の
建売のアドバンテージでは。
絶対にないがしろにしちゃ
だめですよ!
(もちろん風景もね)