「広報館」で勉強してきたことは…

僕の家から歩いて10分ぐらいのところに
航空自衛隊の浜松基地があります。

回覧板に、飛行機の夜間訓練やら
イベントやらの情報が
入ってくるような地域です。

普段から頭の上を
戦闘機や哨戒機が飛んでいて
別に珍しいものでもないのですが

今回はちょっと面白い取り組みがあったので
足を運んできました。

浜松基地には、航空自衛隊唯一の広報施設
「浜松広報館 エアーパーク」が
併設されています。

普段から入場無料で
解放されてるのですが
今回は、いつもはないものがあるそうで。

普段は解放されていない
エプロンに戦闘機が2機。

こちら、F-15。アメリカ製。

こちらはF-2。アメリカ製の
F-16をベースに日米の共同で改造開発。

一眼レフを持ったミリオタっぽい人たちは
みんな、地面に這うような低い目線から撮影していました。
地上の戦闘機はそうやって撮るのか…
建築の撮影にはないやり方。

次期戦闘機はイギリス・イタリアと
日本の共同開発だそうで…
戦闘機にも国産化の波?

こちらは市民の皆さんが
何か勉強をしているようだけど…

皆さんが学んでいるのは
「ミサイル基礎講座」

一体誰に何を教える講座なんだと
気になってしまい…
これが今回のメインの目的です。

実際のミサイルを見ての
レクチャーも。

ミサイルの誘導方式にも
パッシブとかアクティブとか
あるんだなあ…

ミサイルも、輸入物もあれば
国産もあり。国産ミサイルなんて
あったんだ。

普段、ミサイルのことなんて
全然考えていませんでしたが
流石によく考えられています。

例えば、ミサイルの羽。

収納しておくときは
簡単に外れるようになっていて
その実演があったり

へぇ〜、ということが
たくさんありました。

戦時には技術革新が
猛スピードで進むといいます。

それで民間技術も
発達してきたんでしょうけれど
もう進まなくてもいいから
「戦時」にならないといいなあ…

常設展示では
政府専用機のVIPルーム再現とか

VR体験とかフライトシミュレータ
パイロットスーツを借りて
コックピットに載ったりとか
そんなことができて

多分、自衛隊好き、飛行機好きには
たまらない場所なんでしょう。

僕はそれほどでもないので
工務店の広報に、何か
参考になるかな〜というスケベ心

「ミサイル基礎講座」ってなんぞや?
という気持ちで行ってみたのですが

ミサイルに詳しくなるだけで
広報のことは手ぶらで
帰ってきてしまいました!

あえて言えば、工務店の広報は
「存在を知ってもらう」
ということの比重が大きく

自衛隊の広報は
「理解してもらう。好きになってもらう」
のが主目的です。

だから全然違うんだ…と
言いたいところですが

工務店も比重としては
後者を目指した方がいい!

先日、ある工務店の経営者と
お話した時の話

資料請求から成約までの率が
これぐらいだから
資料請求をこのぐらいにしたら
成約がいくつになる、と…

計算上はそうかもしれませんが
市場は冷えてきているし
成約しない人にも対応しないといけないし

そこの母数を増やすことに
注力するよりも

(仮に少なくても)
興味を持ってくれた人の
心をきちんと掴む。

そっちの方が小さい会社の
取るべき道じゃない
なんて話をしてきました。

工務店には「広報担当者」
を置いているところが
結構多くなりました。

僕らもそうした人の支援をと
取り組んで、うまく行ったこともあれば
行かなかったこともあります。

その時の反省や、今、自分が
ブログを書いている経験を元に
考えると

存在を知ってもらうということを超え
理解し、好きになってもらうためには
会社そのものを体現する
社長が広報を取り仕切るのが一番だと

(自衛隊の最高指揮官は、内閣総理大臣
これは工務店の参考にならないですね)

でも、社長が世の中と
ずれてきてるんじゃないの

というようなことを
進言するような広報担当者は
いてもいいんじゃなかろうか。

なんてことを
あの場所で思ってた人は
僕だけだろうな!

Just a moment...