JR東海の「新しい展開」という言葉に驚く

しばらく新幹線に乗らない日々から
久しぶりに乗ったら
いろいろと変化していました。

JR東海の選択と集中は
他の仕事の参考になるのかな?

東海道新幹線にはEX予約という
ネット予約のシステムがあります。

会費を払うと運賃がやすくなり
かつネット上で予約ができて
変更も無料。

とても重宝していました。
ところがひさしぶりに利用したら
アレ? ということが。

指定席と自由席の値段に差がついている…

指定席が高いのは当たり前のようですが
従前のEX予約は
指定席も自由席も同じ値段でした。

言葉だけ見ると
「自由」と「指定」って
自由の方が価値が高そうに見えるけど

これが9月30日から
指定席の方だけ値上げになりました。

そしてもう一つ
車内販売も10月いっぱいで
終了しています。

↑こういうものは
全て事前に調達せねばならない

もともと、各駅停車の「こだま」では
随分前から廃止されていましたが
今回、「のぞみ」「ひかり」も終了へ。

グリーン車のみ、モバイルオーダーで
飲食物が購入できるようになります。

これらの変更は
JR東海のニュースリリースでは
「東海道新幹線の新しい社内サービスの展開について」
という名前で出ておりました。

新しい展開なのだそうだ
決して終了ではない!
(散々「終了」と報道されてたけど)

こだまが先行して車内販売をやめていたのは
乗り換えて短距離だけ乗る人も多く
車内販売を使う人がいない
そういう判断だったと想像しているけど

むしろ、こだまのグリーン車なんかは
ビジネスではなく旅行商品として人気があって
そういう人たちこそ
車内で消費してくれるターゲットだと思うんだけど…

JR九州の「ななつ星」や
東日本の「TRAIN SUITE 四季島」
西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」

みたいなクルーズトレインは
JR東海にはありません。

東海道新幹線は
東京、名古屋、大阪という
大都市を結んでいるので

ビジネス移動を速く、効率的に!
という「移動手段」として
位置付けているわけですね、JR東海自身が。

旅の目的を決めるのは
利用者自身だと思うんだけど…

さて、ビジネス的視点で見たら

空いた車内販売の枠を第三者に売るとか
大量に発生する不要ワゴンを転用するとか
そんなことも夢想したりしますが

それはさておき
EXの変更にしても
車内サービスの「新しい展開」にしても

利用者置き去り、会社の理論という
感じを強く受けます。

経営の発展のために
「新しい展開」を始めるにしても
それがどうお客様のためになるか

そこが前面に出てこないと
支持されないんじゃないかな〜

今更国鉄の分割の話をしても
しょうがないんだけど

↑コレ
東北新幹線と東海道新幹線の
乗り換えは

東海のEX予約と
東日本の新幹線eチケットで
互換性がなく改札が通れません。

何のためのシステムなんだろう。

ここまで極端な話は
工務店の家づくりには
ないかもしれませんが

他山の石にしないとね。