ダイハツの不正に関する
第三者委員会の報告が出て
記者会見も行われました。
全車種で不正、販売停止とのことで
正直、びっくりした!
↑写真は日経新聞webサイトより
謝罪記者会見の場合
マスメディアはテンプレート的に
経営陣が頭を下げている写真を掲載しますが
悪さをした奴らを白日の元にさらけ出したぞ!
みたいなメディアの矜持なんでしょうか。
頭を下げている相手は
目の前の記者ではなくて
ステークホルダーに、ということなんでしょうけど
もはやああいう場だと
誰が誰に謝っているのか
もうわけがわかんなくて
とにかく頭を下げている絵が欲しい
そんな風に見えてしまいます。
頭を下げてる絵なんか作れば簡単だろ!
と、生成AIに頼んでみたら↓
他の画像もほとんど
「お辞儀をする」「頭を下げる」という指示が
みんなこういう「お祈り」的に解釈されてしまった…
翻訳の問題かな?
さて、今回の不正は34年前からで
現行車種全部、ということなので
そこだけ見ると
担当者がプレッシャーに負けて、とか
そういうレベルではないように見えます。
第三者委員会の報告では
過度にタイトで硬直的な開発スケジュールが
背景にあったということです。
これまでも、車の不正では
燃費を誤魔化すとか
そういうことがあったけど
今回はエアバッグの衝突試験を
衝突センサーではなく
タイマーで作動させていたとか
衝撃試験で運転席の代わりに
助手席の試験結果を使うとか
安全に関わるところを
堂々と不正している
という点が悪質だと感じます。
ポート研磨や特注カムシャフト
ROMの書き換えといった
町工場でやるようなチューンも
やっていたとかで
こっちは安全上はともかくとして
メーカーが認証時にやるのかいな…
(でも、雑誌のインプレなんかに貸し出す
広報車両ではこの手のことがやられてるって
ずっとささやかれてますね)
↑ポート研磨の画像もAIで生成してみたら
あらぬところを研磨している絵になった…
ともあれ
安全上は問題ない
ただ検査を通すための方便だ
ぐらいの気持ちで
やっていたのが
周りもみんなやっているので
そのうち慣れちゃった
ということかもしれませんね。
建築業界での不正も
構造計算書の偽造や建材認定の不正など
これまでもたくさんありました。
いずれも報道されるぐらいなので
大きな規模の事件です。
では、小さい工務店なら
不正は起きないでしょうか。
規模は違えど
残念ながら潜在的には起こり得る。
「しくみ」で不正をするわけなので
「しくみ」で防止するのは難しい。
結局のところは
倫理観に頼るしかないのでしょうか。
幸い、住宅作りの場合は
最大のステークホルダーたる
お客様が身近にいますから
社長だけでなく
従業員も職人さんもできる限り
お客様に会ってもらう機会を増やして
この人のためにがんばろう
という気持ちを持つ
という、およそ
綺麗事のオチ
になってしまいましたが
そこが小さい会社の
一番の強みですよね!
お客さんのために頑張りたい
全てのお客さんをエコ贔屓したいから
全て、いいお客さんであってほしい
というメッセージだって
どんどん出していっていい。
でも、入れ込みかたを間違えて
お客さんに「便宜をはかる」のが仕事と思って
結果的に会社にダメージを与えるスタッフもいるし
油断は禁物よ〜