家電屋で売っているような
メーカー製ではなく
いわゆる中華タブレット
保証もあるかないかもわかんないような
いちかばちか的なものを
持っておりますが
この度、タッチパネルが
反応しなくなりました。
組み付け精度が低いので
ケーブルを接続し直したら
よくなる
なんて話を聞いてやってみたところ
しばらくは調子良かったけれど
また具合が悪くなってきた。
画面を消してすぐ点けると
しばらくは調子良く動く。
これは…?
スマホやタブレットのタッチパネルは
ほとんど静電容量式です。
表面の電界が指のタッチで変化した
場所を検出する方法。
これがうまく動かなくて
画面を点けなおす(電界をリセットする)
と動くということは
そこらへんがいい加減な
製品なんだな…
そして、家が乾燥していると
起こりやすいのです。
もう真冬も過ぎたのに
乾燥の話かよ〜
と思うなかれ
「冬は乾燥する」とよく言いますが
外気温の相対湿度は必ずしも真冬が低い
わけではありません。
例えば、浜松市の外気の相対湿度の平均値は
1月57% 2月56% 3月59%
こうしてみると3月は
湿度が高く見えるかもしれませんが
12月は61%ですから、それより低い。
(まあ、大差ないですが)
もっとも、相対湿度は
露点に達するまでの水蒸気の
割合なので温度で変わります。
(だから「相対」)
室内が「乾燥している」かどうかは
絶対湿度(空気中に存在する水蒸気の量)で
見ないと実態はわかりません。
以前も絶対湿度と相対湿度のことについて
書きました。
空気を暖めると飽和水蒸気量が増えます。
つまり、元々ある水分量が同じなら
相対湿度は下がります。
いくら自然エネルギーを活用しようとしても
この法則自体は覆せませんので
室温を上げて湿度も上げようと思えば
何らかの方法で加湿するしかありません。
代表的なのは加湿器。
換気システムやエアコンで
加湿機能があるものもありますが
これも言ってみれば加湿器。
あとは洗濯物を干すとか
観葉植物を置くとか
という話をすると
木材には調湿作用がある! とか
珪藻土などの調湿建材がある!
という意見が出てくるのですが
これらはあくまで
すでにある水分を出したり入れたり
するものであって
水分を増やしてくれるわけではありません。
ここら辺が未だにごちゃごちゃに
なっている工務店も少なくないので
気をつけましょう。
というわけで、安物でなければ
滅多にないことかもしれませんが
家が乾燥しすぎていると
スマホやタブレットの具合も悪くなる。
スマホ中毒の住まい手さんに
お前のところで家を建てたら
スマホが具合悪いぞ!
なんてクレームを受けるのは…
想像したくないですね。