コンビニ的工務店では主導権が握れない

コンビニの数とかわらないくらいたくさんある建設事業者。その中で、便利で都合の良いコンビニ的な生き方をするより、間口はせまいけど専門特化するのがいいんじゃない?


昨日は名古屋で
お勉強をしておりまして…

その様子は改めて書きますが
そこで出た話題の一つが

コンビニと歯医者は
どっちが多い?

というお話。

コンビニエンスストアは
2023年の時点で
日本全体でおよそ56000店

歯科医(歯科診療所)は
ちょっと古いけど2016年のデータでは
69000弱

コンビニはあちこちにあるようでいて
歯科医の方が多いんですね〜

ということが話題になるぐらい
コンビニエンスストアは
当たり前にたくさんある存在です。

コンビニエンス(convenience)とは
元々「適合性」みたいな意味だったのが
転じて

便利 都合がいい

というような意味になったとか。

都合のいい女
とか
便利に使われる
とか

あんまりいい意味の
言葉じゃないような…

そんなことに抗って
というわけではないですが

僕は
コンビニエンスストアで
買い物をしないことを
自分に課しています。

普段の生活で困ることは
全然ありません。

元々スイーツも冷凍食品も
弁当も買わないし

何より
食品は、食品専門のお店で
買う方が品質がいい。

そうなると残るは
朝も夜もやっていて
あちこちにあって

まさに便利、都合がいい
というところだけが
残るのですが

そんなことは
ちゃんと段取りしておけば
不要
なわけですよね。

工務店さんの現場も
段取りが良くないと

部材を追加発注したり
ホームセンターで買ってきたりと
儲けがこぼれ落ちていきますが
今日はその話ではなく

コンビニエンスストアのように
なるな!

というお話。


(例に出しちゃってすまんね…)

建設事業者の数は諸説あり
建設業許可を持っているところは
45万以上

コンビニや歯医者どころの
数ではありません。

元請けをしている工務店に
絞っても3万以上と
言われていて
これでも相当な数です。

その数多ある建設業者の中で
便利 都合がいい
という部分で戦うと
何が起きるでしょうか?

なんでもやってくれる
言う通りにやってくれる
安くやってくれる

↑これ全部、お客さん側に
主導権があります。

それで出来上がったものが
新しいお客さんを産む
自社のシンボルのような建物に
なるのでしょうか?

(建ててくれたお客さんにとっては
便利な存在でありたいですけどね)

数をどんどん伸ばそうとすると
コンビニ的志向が必要に
なるかもしれませんが

小さな工務店であればあるほど
他者とどう違うかを磨けるはず。

つまり
専門特化こそが
最大の武器
です。

もちろん、お客さんに
見つけてもらいにくくなる
可能性も大きいのですが

見つけてもらえれば
一発で惚れてもらえる
可能性が高い。

惚れさせちゃえば
主導権はこちらのもの
というわけです。

どんな部分で専門化するかは
工務店それぞれですが

それを一緒に見つけて
突き詰めていくことも
僕の仕事の一つだな、と
最近は特に強く感じています。

さあ、脱コンビニ!