今日は静岡市でこの夏全国初の
40℃超えだそうで…
浜松も猛烈に暑かった
NHK NEWS WEBより
3位に入っている船明(ふなぎら)は
天龍美林の集積地
7位の佐久間は盆地で暑い
どちらも今は浜松市です。
報道で出てくるこの「温度」は
アメダスの観測地点の
気温がほとんどです。
先日、和歌山の友ヶ島に
行った時に
はからずもアメダス観測地点を
見つけました。
アメダスの気温センサーは
芝生を張った地上1.5mの
ところに置くのが原則です。
友ヶ島の観測地点も
周囲は芝生で機器の周りには
緑色の防草シートのようなものが
張られていました。
要するに、コンクリートや
アスファルトが周囲にない状態です。
これは、無人島だからではなく
他の観測地点でも
原則として同じです。
先日も書いたように
太陽熱を受けた地面は
材質によって
温度がずいぶん変わります。
つまり、アメダス観測地点の
芝生の上はコンクリートの上より
涼しいってこと。
アメダス観測地点で40℃を記録した
静岡市の市街地は、おそらく
40℃をゆうに超えていたことでしょう。
しかし、住環境を作る仕事の人は
この手のニュースに触れたときは
40℃か〜すごいな〜
だけではなくて
他の指標がどういう値だったかを
気にして欲しい
例えば今日の静岡市の
アメダス10分毎計測では
13:10に気温39℃
この時、風速は3.7m/s
そこそこ心地よい風と感じる
かもしれない風速だけど
運ばれてくる風が
暑ければ不快だし
断言できません
相対湿度は45%
ざっくり絶対湿度を計算すると
21g/m3を超えるので
湿度の面でも不快感がありそう
前1時間の日照時間は
バッチリ1時間あるので
日も出っ放し
と考えると、ちょっと風はあるけど
だいぶ厳しい環境っぽいことが
わかります。
今時の高断熱住宅なら
室内の空気温度と床壁天井の
周壁温度は
それほど大きな差になりにくいですが
断熱性能の低い家の場合は
エアコンで冷房して
空気温度は何となく下がっても
周壁温度が高ければ
体感温度は高いまま
結局のところ
夏の暑さの多くは
輻射熱
周壁からの輻射
道路や建物からの輻射
太陽からの輻射
これらは
日陰にすることで
だいぶ軽減できるんだけど
日陰と日向の
空気温度自体は
対して変わらないことも多く
やっぱり気温だけで物事を
評価するのではなく
相対湿度と空気温度から
絶対湿度を計算することと
周壁温度を気にすることを
プロとして身につけておいて
いただきたいと思う次第です。
↑今日の日中に出かけた時の
車のダッシュボードの表面温度。
いや〜ん。