ピーク時の3%、まではいかないとしても

ずっと気になっていて
取り上げられなかったのが

原付バイクの生産終了問題

原付きバイク ホンダとスズキ 生産終了を検討 国内生産終了へ | NHK
【NHK】ホンダとスズキが原付きバイクの生産を終える方向で検討していることが分かりました。排ガス規制の強化に伴い、新たな投資をして…

原付きバイク
ホンダとスズキ 生産終了を検討
国内生産終了へ

ここでいう原付は
一種、50cc以下のものです。

排ガス規制が厳しくなるけど
それをクリアするコストをかけても
採算が取れそうもないそうな。

見出しではホンダとスズキと
なっていますが、すでにヤマハは
国内生産をやめていて

↑これ、ヤマハのビーノ
(BinOではない。Vino)

↑これ、ホンダのジョルノ

顔以外おんなじってわかります?
(それぞれメーカーのwebから拝借しました)

ヤマハはもう国内生産をやめていて
ホンダのOEMなんです。

かつてはホンダとヤマハ発動機は
ゴリゴリにしのぎを削っていたので
当時からすれば考えられないことですが

なんでも、原付の出荷台数は
最盛期の3%しかないそうです。

1982年の287万台をピークに
去年は9万2000台…

こんな市場では突っ張るよりも
出血を少なくする方が
大事ってことか…

持ち家の着工も減っていますが
流石に3%ってことはないですよね。

とはいえ、ピーク時に80万戸近く
あった持ち家の新築着工戸数は
22万戸ほどに落ち込みましたから
かなりの落ち込みです。

原付の台数減の理由には
ヘルメット着用義務とか
二段階右折とか
価格が上がったりとか

いろんなことが考えられますが
一番の要因は
他の手段にとって代わられた

おばちゃんスクーターって
昔はたくさん走っていたけど
今はほとんど見かけません。

おばちゃんが世の中から
いなくなったのか?

もちろん違います。
じゃあなんで?

答えは簡単。
おばちゃんも自動車に乗るようになったから。

そして、二輪メーカーは
OEM供給なんかもしながら
電動アシスト自転車とか
四輪車とか
別の稼ぐ道を探している。

二輪愛好家としては
切ないものがありますが

確かに僕自身も原付一種は
20年以上買ってもいませんし
これも時代の流れかな…

で済ませて良いのか?

住宅も
色々な法的義務付けが増え
価格は上がり
もちろん少子化もあり

他人事ではありません。

戸建て住宅の代替手段って
なんでしょうね?

マンション?
中古住宅(+リノベ)?

この辺と戦うなら
ある意味わかりやすいですが

一番のライバルは
賃貸住宅かも。

ビジネス的には
賃貸住宅の新築着工も
当然無視できないんだけど

むしろ、今住んでいる
決していい環境とは言えない
(かもしれない)
賃貸住宅から

新築戸建て住宅を建てよう
と思わせられない構造の問題

価格が上がったからね〜
というのはもちろん大きいですが

家を作る、ということへの
憧れとか
エネルギーとか

そういうものをもっと喚起しないと
いかんのかな〜

と思いつつも
まだなんかスッキリしない。

住宅産業そのものは
絶対に無くならないけれど

原付のようになくなっていく
セグメントはありうるかもね…

今、新築してくれている人が
もしおばちゃんスクーターだとしたら

そのおばちゃんに対して
何ができるのか

将来おばちゃんになる人にも
ちゃんとコミットできているのか

そんなことをつらつら
考えていますが…

なんの結論も出てはいません。

何が正解なんだろうね〜