両親は健在ですが年もとってきて
時間を見つけて
顔を出すようにしています。
とはいえ
割となんでもない時に行くので
正月はご無沙汰で
娘(成人)と一緒に
顔を出してきたら…
アルバムから
こんな写真が発掘された。
(しかも六切り、デカいサイズ)
もっと恥ずかしい写真も
大量にありましたけど
ネットに出せるのはこれが限界…
将来子どもが生まれたら
見せようとして撮った
おかしな写真も出てきて
恥ずかしい〜
このように
黒歴史が詰まっている実家
実家という言葉は
普通に使われているけれど
言葉の定義が曖昧というか
人によって解釈がちょっと違う?
今回、僕が行ってきたのは
実父母が住む家。
しかし、生まれた時は
ここに住んでいなかったので
生家ではない。
これがまあ
今一番よく使われる
実家ではなかろうか。
ステレオタイプに
お嫁さんが
実家に帰らせていただきます
という場合も
その女性の実親が暮らしている家
という意味では同じだけど
この場合の「実家」は
旧民法の条文にもある実家
つまり家制度において
嫁入りしてきた女性が
嫁入り前に属していた家
「実家に帰らせていただきます」
というのは
単に里帰りとか家出とかではなく
その家の所属を離れて
元の家に戻る
そういうインパクトのある
言葉だったわけですね。
(実際にそんな言葉が言えたのかは
わからないけど)
家制度は無くなったはずなのに
いまだに「家長」らしき人が
「ご主人」などと呼ばれ
妻的立場の人は
「嫁」などと呼ばれ
女家とかいて
嫁
なんともすげえ言葉だ…
お墓はその「家」の人しか
入れないとか
家制度
まだ引っ張ってるよな〜
第二次大戦後に
家制度が廃止された
ということは
僕の親世代は家制度が
あった時に生まれていて
僕自身はこの手のことに
興味こそあれ
賛同はしないけど
無意識下で僕らの世代にも
受け継がれていることだろう。
しかし「実家」離れして久しく
自分の子どもたちには
影響はだいぶ薄いように思う。
さらに次の世代はは多分
家制度っぽいことなんか
スキッと忘れて
軽やかに暮らすんだろうな〜
しかしながら住宅業界では
この家制度的な繋がりがあった方がいい
と考える人が
多いかもしれません。
実家が太いと
子世帯に立派な家が建ち
実家に土地があると
土地探しの手間や
土地のコストが減って
その分建築の予算が増え
最近では
実家をリノベーションすべし
という仕事の誘発もある。
もちろん相続を発端にした
仕事の取り方だってあるだろう。
家を建てたい、治したい
という動機が生まれてから
住宅事業者を探させるだけでなく
動機そのものを生んでいく
そういうことも、より一層
必要になるんでしょうね。
両親、祖父母、兄と僕
最大6人で暮らしていた
僕の実家は
今では両親の2人だけ
たくさん余っている部屋の
壁にはこんなものが…
もうこの部屋
黒歴史の塊です。
6人家族と2人家族が
フレキシブルに住める家
って
あるんだろうか?
あるなら、どんななんでしょうね〜
お客さんのご要望なので
仕方ないとは思いますが
多くの工務店が
将来に黒歴史化するような
空き部屋を生み出すことに
力を貸しているんだな…
と思うとなんだか複雑です。
そりゃあ住まい手の話であって
建築の問題ではないけれど
工務店が建築の問題だけ
やっているとジリ貧になる時代が
今年から本格スタートしている
そう思いませんか?
生活そのものに関わっていく
そういう方向に舵を切るべき会社も
あるんだろうと感じています。
だからこそ
建築でゴリゴリに特化しても
いいんだけど…
正月早々暗い話になっちゃったけど
親戚縁者の話を聞く機会も増える
今だからこそ考えてみましょうよ。