森林環境譲与税の配分額順リストをみて一喜一憂しよう

森林環境譲与税の使い道、というか配分方法に、今ひとつモヤモヤしております。自治体によって差が大きいけど、ただプールしとくんじゃなくて、有効に使ってもらうようにしよう!


この6月から森林環境税が
課税されるようになりました。

これまでは復興税が
課税されていましたが
それと入れ替わりで
森林環境税の課税がスタート。

年間1000円という額も
同じです。

お国としてはせっかく取り始めた税金が
減ってしまうのが嫌だったのか
同じ金額で引き続いて課税って

何だかいろんな思惑が
透けて見えて嫌ですね〜

1000円とはいえ
せんべろで一度ベロベロに
なれる金額です。

全国民がベロベロになる
機会を奪うのですから
せめて税金を有効に活用していただきたい

切に願います。

森林環境税の税収は
森林環境譲与税という形で
自治体に分配されます。

この分配方法がおかしい
と以前書きました。

ようやく森林環境譲与税の基準が見直される?
来年度から森林環境税の徴収が始まります。国民一人、年間1000円を国税として支払うことになります。この税金は市町村での森林整備の財源として国から市町村・都道府県に配られます。この配られるのが「森林環境譲与税」こちらは、森林環境税の徴収に先立...

この譲与税、多い順に
1位 横浜市
2位 浜松市
3位 大阪市

横浜も大阪も林業都市とはいえません。
なぜかというと

現在の配分額は
・私有人工林の面積(50%)
・人口(30%)
・林業就業者数(20%)

少しでも人工林があり、林業従事者がいれば
人口の多い都市部にたくさん配分されるのです。

今年度からは少し配分が
見直され

・私有人工林の面積(55%)
・人口(25%)
・林業就業者数(20%)

となりますが、そんなに大きくは
変わらないんじゃないかなあ?

総務省が発表している
森林環境譲与税額はPDFで提供されていて
金額順の並べ替えなどができないので

Googleスプレッドシートに
してみました。

金額の多い順に並べています。
さあ、あなたの自治体はどこにあるかな?

スプレッドシートで開く場合はこちら

令和5年度 森林環境譲与税 譲与額

元データは総務省のページの
「令和5年度における譲与額」
というPDFです。

総務省|地方税制度|森林環境税及び森林環境譲与税について

で、何が言いたいかというと
この制度、たくさんの額が分配されている
自治体以外はほとんど活用されていません。

基金としてプールするだけ。

林業が盛んでない自治体が
少額だけもらっても
使い道がわかんなくて
困っているんだと思います。

そういう自治体で
事業をされているみなさんは

木の家を作ることが
森林維持に貢献する
という普及活動に使ってくれ!

というロビー活動をしようぜ!
というお話。

(まあ〜年間3万8千円という
配分の自治体もあるから
その場合は何もできませんけど…)

僕もかつて浜松市に
森林環境譲与税の使い道について
ロビイングに行ったことがあります。

国民(市民)から徴収するんだから
市民にわかりやすい形で
返さないと…

という言葉に自治体は弱いはず。

頑張って、木の家を普及させることで
結果的に森を守っていきましょう!