ここは伊良湖…
伊勢湾フェリーでお出かけです。
(僕は助手席に乗っかってるだけですが)

サンシャイン・ラボの松原さんと一緒に、向かうは和歌山県、紀伊半島の南東に位置する那智勝浦町です。

ブログでも度々取り上げてきた太陽熱木材乾燥庫

和歌山県林業試験場での研究成果がほぼまとまって、その総括のための会合がありました。
乾燥庫内の材と、従来の天然乾燥の材の含水率や密度変化、割れなどを比較するものです。
この詳細は追って、事業主である瀧岡木材さんから発表される予定です。

右から松原さん、僕、和秋建設の前田さん、中央が瀧岡木材の瀧岡さん、左の御三方は林業試験場の面々です。
小さな製材所がなぜこのような取り組みをしているのか。
そうしたことや、乾燥庫の仕組みなどは過去のブログを見てください。
今回、改めて感じたのは、昨今の原油危機、エネルギー価格の高騰です。
住宅業界・というか工務店業界でエネルギーが話題になるのは、「住まい手の光熱費」が多く、あとは原料・輸送費の高騰、というところかと思います。
木材においては、ウッドマイレージという考えが古くからあります。木材の輸送による環境負荷を可視化しよう、というものです。
遠くから持ってきてなお安い、という不思議な外材もあるわけですが、輸送による環境負荷そのものがなくなるわけではありません。(輸送コスト転嫁しても安いって、一体誰がどこで儲けてんのか、不思議な構図ですが)
だから、近くの山の木を使おう、そのほうが環境負荷も小さいではないか、という流れが、だいぶ定着してきました。
ただ、ウッドマイレージで見ている指標は、その名の通り距離、輸送の負荷であって、木材乾燥の負荷は含まれていません。
近くから運んでくるから環境負荷が小さいか? というと、その限りではありません。
そう、乾燥による負荷です。
様々なデータがあり、単純な比較は難しいですが、天然乾燥材と人工乾燥材の製造に関するエネルギー比較では、数十倍の差がある、としている論文もあります。
バイオマスボイラーならいいのでは? と考える人もいるかもしれませんが、バイオマスが余っちゃったから乾燥庫を作ろう、みたいな本末転倒も起こりかねません。
というわけで、天然乾燥材は圧倒的に石油依存度が低い。
でも不安定なところもあるので、それを太陽熱で補おう、というものです。
今回の実験でも、太陽熱による乾燥促進効果が見られました。それでも、人工乾燥ほど安定した乾燥はできませんし、時間もかかります。
でもさあ、家ってそんなに急いで建てるものでもないと思うんだけど、本来は。

