土地にお金を取られすぎないために

お客さんの総予算には当然土地が含まれるのですが、工務店発の「家づくりの流れ」みたいな話には、土地取得のことがあんまり出てこないなあ…


ようやく、なのかわかりませんが
日経平均株価が二日連続で最高値更新

でも先日は建築費高騰を理由に
キッザニア名古屋が計画中止という
報道もありまして

株価が表す景気と実態とは
まだ結構距離があるような…?

大型商業施設なんか関係ない
と思うかもしれませんが
家庭においても似たような話が
あるかもしれません。

今年になって問い合わせ数が激減した
という工務店の話も結構聞きます。

住宅価格が高くなっている
のは事実ですけれど

万博施設だったり今回のキッザニアなどで
建築高騰! 建築費高騰!
と報道されすぎるのも
業界には悪影響だよな…

実際のところ
「自分がいくら家に払えるのか」
というのを認識した状態で
問い合わせをしてくるケースが
どのぐらいあるか?

特に、土地取得から含めて考える場合
土地はまさにピンキリですから
最初の段階では総予算はだいぶ曖昧
というケースも多いはずです。

そして多くの工務店は
自社の建物がいくらぐらいで建つか
ということを明記していません
から

(そのことによって
高見え、安見え、それぞれの
メリット、デメリットがある
けどこの話はまた今度)

お客さんが勝手に諦めてしまう
ということが起きている
…かもしれません。

総予算が決まっているお客さんも
なかなかそれをはっきり言わなかったり。

この件に限らず
数字をぼかしたまま仕事を進めると
ろくなことになりませんよね〜

工務店に求める職能の一つに
予算配分
ということがあります。

限られたお客さんの予算を
どこにどんなふうに割り振るか

建物内部の割り振りももちろんですが
できれば、土地からやりたいところ

当たり前ですが
土地にがっぽり予算を取られてしまうと
建物の割り当てが減ってしまいます。


都市部じゃなけりゃ土地の方が高いなんてことまずないだろうけど

先日お話を聞いた工務店さんで
土地はお客さんが持ってくるだけで
全く関わったことがない
というところがありました。

建て替えも多いようではありましたが
新規に土地を取得されてからの依頼だと
そこでだいぶ予算を喰われてしまうので
勿体無い…

というわけで
総額の目安を考えてから土地を選ぼう!
というメッセージを
もっと強く出していくのが
よろしかろうと。

一方で、変な土地でも設計でカバーできる
ってのも大事だから

とにかく家と土地は不可分であること
これを伝えること!

よく家づくりの流れなる
コンテンツがありますが

ここに土地選びが入ってないことが多い!

「流れ」を持っている会社は
土地のことをここに書いといた方が
いいんじゃないかな。
(多分、この手のコンテンツはあまり見られませんけど)