日曜恒例
食い物へのコジツケ
はじまりはじまり〜
パンチェッタ(生ベーコン)だとか
プロシュート(生ハム)だとか
要するに豚肉を塩漬けしたものが好きで
しょっちゅう作ってます。
ツマミにもなるし調味油みたいな存在にもなり
大変重宝しております。
塩漬けしたらあとは
腐ったりカビたりしないように
水分を抜くだけ…
と、簡単な食べ物なんですが
日本のスーパーマーケットには
この手のものはあまり売っていなくて
生ではないハムとかベーコンとか
本来燻製して作るようなものも
液体スモークなるもので香りづけだけ
みたいな
ハム風、ベーコン風の何かばかり
どうしてこうなってんでしょうね〜
ソーセージは手作りしたことありませんが
たまに食べたくなって
市販品を買ってきたりもします。
これはこれでうまいので
「これはソーセージではない!」
とか言ってちゃぶ台をひっくり返したりは
しないわけですが
偽物というか
模造品というか
なんちゃってというか
身の回りはそんなもんだらけに
なっていますね、ほぼ完全に。
製造や流通の効率化とか
賞味期限を長くするとか
産業的に見たらその方が有利な面が
たくさんあって
それは、主に価格という形で
消費者にも返ってくることなので
(意識・無意識に関わらず)支持される
それに日本風のハム・ベーコンに慣れていると
本物のハム・ベーコンは美味しくない
かもしれません。
ある意味、それが社会への適合
ってことかもしれませんが
なんか釈然としない
なんてのが
家づくりの現場にも多いよな〜
木のようだけど木ではないもの
タイルのようだけどタイルでないもの
前にブログでも書きましたが

それらが全部悪い、とは言えません。
ただなんとなく、安いから、楽だから
お客さんが欲しがるから
そういう選び方には
「美的」にも「倫理的」にも
説得力がない
レストランの店主が
メーカー製のなんちゃってウインナーを
「これうまいですよ!」
と声高に言ってるのと
自分で作った生ハムを
「これうまいですよ!」
と言っているのとを
同列に語ることはできない
もちろん
手作り至上主義ってわけでもなく
よそから買ってこないといけないものも
たくさんあるわけだけど
(というより大部分はそうなんだけど)
矜持とかストーリーとか
そういうことを考えると
既製品(しかもなんちゃって)は
なかなか厄介な存在なわけです。
まあ、お料理上手な人は
既製品を使いながらとても美味しく
作ったりするので
材料だけで全部が決まるわけじゃないけど
ひるがえってみれば
上手じゃない人は材料に頼らないと
どうにもなんないかも…
ってことは
家づくりにも言えるかもしれませんね。
(ってやさしげに書いたけど
下手くそほど材料いいものにしとけ!
でないと見られたもんじゃないぜ…)