ちょっと前のことになりますが
長野は小布施に行ってきました。
知人が以前街づくりに関わっていて
ずっと行ってみたいと思っていたのですが
ようやっと行けた次第。
いいね、この木造上屋
ベンチも良い。激しい栗推し。
あちこちに栗があります。
このタイル状のものも↓
よく見ると木
これも栗の木なんだよな〜
しかしながら
栗を見に行ったのではありませんで
主な目的の一つは「北斎館」
自ら「画狂人」と名乗った葛飾北斎が
老後「画狂老人」時代に深く関わった小布施
それを記念しての展示が多数あります。
浮世絵が世界の美術界や
建築界にも影響を与えたのは
ご存知の方も多いでしょう。
絢爛な屋台の天井画なんかもいいのですが
庶民の生活とか猫とかを描いたような浮世絵が
僕は好きだなあ(写真なし)
というわけでいい感じの北斎館
館内に休憩スペースがあり
こちらに座ると正面は
オイ!
謀ったかのように室外機がある。
室外機の前に支柱があるけれど
ここに植物をはわせて室外機を隠す仕掛けかなあ?
しかしこの時点では丸見え…
果たして北斎館の設計が先か
室外機が先かわかりませんけれど
こういうのは配慮してほしいなあ〜
(戸建て住宅も、とてつもないところに
室外機がついてることありますよね)
というわけでまたまた景観警察の
出動となってしまったわけですが
駅のそばには図書館があって
ここもいい感じ
この街には景観計画が定められていて
景観重点地区では
「住宅の屋根は勾配屋根
(瓦葺きの切妻型が望ましい)」
などの要件が定められています。
(ここが重点地区かはわかりませんが)
まあ、よく見たらアレ?ってのも
あるわけですが
バラバラの建物でありながら
風景全体の一部であろうとする気持ちは
感じられるわけで
なぜこういうことが
全国的に行われないのだろうか…
(高さと屋根勾配が同じものが並んでも
美しくはない、というのは先日見たばっかりだけど)
もちろん、地域によって内容に違いはあるから
このまんま同じものが各地にある必要はないけれど
自分の土地、自分の家だからなんでもあり
という考えに抗うのも建築関係者なら
手助けしてるのも建築関係者なんだよな〜
皆様も、お気持ちを強くお持ちください。
僕は僕の信じた道を行こう。