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情緒と性能、ってどっちが比較や真似しやすいだろう

カタログスペック的な性能は比較しやすいんですが、楽しいとか心穏やかとかって比較しにくいよな〜


20世紀の終わりごろ
僕はオフロードバイクにハマっていました。
中でも印象的だったのがヤマハのランツァです。

当時はまだ性能競争の余韻があり
前モデルのDT200WRは「リアル・エンデューロ」と
レース志向が強いものでした。

一方、ランツァはキャッチコピーが
「すっげー、楽しい!」

当時のカタログ手元にないので
気になる人はググってみていただくとして

レース性能では前モデルに劣るけれど
日常で楽しめることを重視したバイク。
(でも実は最高出力はランツァの方が高かったけど)

すっげー、楽しくなりたい僕は
買ってしまいました。

すっげー、楽しかったです。
焼きついて廃車になっちゃったけど
また乗りたいなあ…

ランツァと山の中

車体の限界性能は前モデルに劣りますが
そもそも大ジャンプとかしないし…

日常的な部分を大事にしていたモデルでした。

住宅では、情緒と性能の両立
なんて言われたりしますが

情緒とか性能、ってなんなんでしょうね?
性能表示制度にあるもののことをいうなら
まあ、性能は高い方がいいに決まってます。

オートバイの扱いきれない性能と違い
住宅の場合は住まい手の住まい方に関わらず
性能が発揮されます。

というより、発揮されなければいけないのです。
性能に基準があるのは
住まい手の使い方に関わらず
一定の結果が得られる、という目安です。

でも、家の本当の魅力は
そこだけにあるわけではありません。

すっげー楽しく暮らせるか
というのも大事ですし

しかし人生には楽しいばかりでなく
辛い時もあるわけだから
そんな時にも出来るだけ心穏やかに暮らせるか

住まいというのは
そんな場所であってほしいと思うのです。

そういう部分を「情緒」と呼ぶのか
わかりませんが…

性能競争が終わりそうな気がしたら
今度は家事が楽とか
メンテナンスが不要とか

楽・早方面のアピールがだいぶ増えてきた

まあ、お忙しい現代人には
必要な機能かもしれないけど
そのために家を建てるってのは
なんか変な気がするな…

まあ、早くて楽だと
心穏やかな時間が増える
ってことかな?

心穏やかでいたい、というのを
仮にゴールだとしたのなら

建てる前に暮らしている住まいで
何が心穏やかでいられない原因なのか

狭い
寒い
暑い
うるさい
動線が…

というのはもちろん要因なんだろうけど

じゃあ仮に、今のアパートが
暑くも寒くもなくて
防音も完璧だったら
持ち家はいらないのか
(狭いとか動線とかが残ってるけど)

本当に家を取得して実現したいことって
そんなところにはないような気がするなあ…

お客さんの中には
なかなか本音を言わない人もいるし
自分自身で潜在的な欲求がわかってないことも

お客さんとのお話の中で
そういうところに辿り着けるのか
あるいは任せて安心と思ってもらえるか

昨日の雰囲気の話に続けて
連続で似たような話になりましたけど

やっぱりそういう顔を作っていかないとね!

一応、そっち系が僕の本業なんです。
知ってた?