10年経った家の方がカッコいいと言えたらカッコいい

使い込んだモノは、たとえ傷がつこうと、魂が宿るというか、なんというか、美しいですよね。家もまさにそうである。


日曜恒例メシの話。

先日、工務店の皆さんとご一緒させていただいた居酒屋でのお話です。

僕は例によって調子よくガブガブ飲んでいて、そこそこ酔っ払ったぐらいのタイミングで、出てきたお皿をみてびっくり。

金継ぎしてあるじゃありませんか。

へえ〜居酒屋で金継ぎなんて珍しいなあ。

よく見ればこのお店、いろんなお皿やグラスに、お店のマークや名前が入っています。
だからかな、一つ一つを大切にしてるんですね。

金継ぎは、継いだ跡が、隠れていない、というより、むしろ、目立ちます。金色の線が、堂々と走っています。

普通、傷や欠けは「あってはならないもの」「隠すもの」。
建物も、引き渡し前にはそんなふうに補修しますよね。

もちろん、引き渡し時に、大きな傷があったらイヤですけど、住んでいくうちに、どうしたって家は汚れたり傷ついたりします。その汚れ方、傷つき方、そして時には補修も必要になります。

じゃあ、その状態の家って、新築の時と比べてどうでしょうか?

お客さんが「住みこなしている家」って、かっこいいと思います。

綺麗な竣工写真もいいけど、10年、20年住んで、それなりに汚れたり傷ついたりしてきても、それは家を「住みこなした証」です。

「うちの家は引き渡し後の方がかっこいいですよ」
って、胸を張って言える工務店は、やっぱりかっこいいですよ。

それは、建築だけではなし得ない、お客さんの住みこなしへの信頼、そして引き渡し後も顔を出して、かっこいい暮らしぶりを見せてもらっていなければ、出てこないセリフですから。

新築時のピカピカの隙のなさもいいけれど、モノを使い込む大切さ、美しさが、家を通して広まっていくといいなあ、素敵だなあ。