江戸東京たてもの園にはオフグリッドも脱ナフサもあったけど

江戸東京たてもの園へ。茅葺き屋根、前川國男邸、看板建築ゾーン。古い建物を見ていると、「やればできるのに、やっていない」ことがいくつも見つかります。


柿木会のオプショナルツアーで、様々な年代の建物が移築・復元されている「江戸東京たてもの園」に行ってまいりました。

目的は、オフグリッドハウスの見学です(嘘)。
いやあ〜、そりゃあ、当時は電気もなければ上下水道もない、オフグリッドですけれど。

訪れた日は暑かったけれど、茅葺き屋根と土間のある空間は快適です。
冷房前提なら効率の悪い家だけど、こんな日は、やっぱりオープンに暮らしていきたいし、そういう気持ちよさだけを見たら、古い建築に、現代の建築は負けてないか?
ただ、冬は寒いだろうな〜。


江戸東京たてもの園といえば、前川國男邸。
この家の見学目的は、脱ナフサ住宅です(嘘)。

プラスチックに頼る、ってことは、地域の素材を使わない、ということとほぼ同義ですね。
だから、やっぱり、できるだけ近くで手に入る素材に切り替えていく、ってのは、やればできるのでは。
他の問題はあるにしても。

この家は、一時、前川事務所としても使われていて、前川夫人は家事をしながら所員の面倒まで見ていたんだとか。
ご夫人が働いていたであろう、このキッチンも、かっこいいよなあ〜。

前川國男さん自身は、この家、気に入っていなかった、というから、こんな形で遺されて、どんな気分なのか…?
でも、やっぱり示唆に富んだ建物だと感じます。


子宝湯、なる銭湯も移築されていて、女湯に入るぜ〜、とウキウキしている不審者もいます。

不審者ではなくて…首謀者一覧。

たてもの園では、特にこの看板建築ゾーンが結構好き。

先日行った和國商店さんのエリアが、ここにあっても自然じゃなかろうか↓
お店は閉じてしまっていても、まだそういう場所って日本にはたくさんあるはず。

この看板建築ゾーンには空き地があって

おお、これはもしかして


(イメージ画像です)

建築だけが町並みを作るわけじゃない、ってことだな〜

最小限住居かつ職住一体、それは交番。

高橋是清邸も、やっぱ圧巻ですね。
技術と材料、そして普請にかける気持ちとお金がないとできない。

しかしさあ〜、この前、オフグリッドの勉強会でもお話を聞きましたけど、東京都は建物・エネルギー関係に対する補助金が潤沢だし、このたてもの園を含めた広大な小金井公園も都立だし、財政が強いし、いいところにも使ってくれるよな〜。(全体の使い道とか割合とか、知りませんけど)
ちょっと、東京が羨ましくなっちゃった。


まあ〜、古い建築って美しいものが多い(というか、美しくないものは残っていないんだろう)し、とても参考になるんだけど、住んで快適か? というと、むむむ…という点もありますね。

当時は当時なりのベストを尽くしたわけで、現代は、やはり現代のベストを尽くさなければ。
でも、じゃあ今建っている家が本当に快適か? 美しいか? 社会的共通資本になり得ているか? なんて、やっぱり考えてしまうわけです。

というわけで、古いものを見たら役に立つ、という名目で、僕は観光を続けてまいります!