選ばないようにしたい

人は1日に3万5千回選択している、なんて話があります。根拠は薄いですけど、選ぶと疲れるのは本当。選びたくない。


人は1日に約35000回の意思決定をしている、なんて話があります。

35000の根拠は、イマイチ薄いっぽいけど、無意識のように見える選択も含めると、相当たくさんありますよね。

レストランでメニューを決めるとか、どの道を通ろうとか。
今日はどんな服を着よう、なんてのもそうです。
僕がいつも同じ服を着ているのは、この選択による疲れをなくすため。

そう、選択って、疲れるんですよね。


工務店の経営者が何らかの選択をするのに、関わることが度々あります。

もちろん、最終的に選択をするのは当の経営者ですが、そのために情報を渡したり、私見を述べたり、他社の事例をお話ししたり。

で、こういうのを、最近はAIに頼るケースも増えています。

一般論で答えが出るものに悩んでいるなら、それでいいと思います。

ただ最近思うのは、AIの使い方として賢いのは、「答えを聞く」んじゃなくて「選ばなくていいようにする」ために使うことなんじゃないかな〜、と。

迷うたびに聞くんじゃなくて、迷わないためのルールそのものを、AIに一緒に作ってもらうのが、楽チンなような。


物事をルール化するとかマニュアルを作る、というのは、選択疲れを逃れる一つの方法です。それだけじゃなくて、品質も安定します。

何でもやります、何でもできます、というのは、つまり選択肢がたくさんあります、ってことですから、疲れるわけです。品質も、ばらつくかもしれません。

まあ、これ自体、一般論ですが。


注文住宅というのは、その名の通り、何でも注文できる、という感じで捉えている人が多いですけど、実際にはどうでしょうか。

「間取り」への注文や仕上げ、設備への注文、というのが、ほとんどで、構造について注文してくる人、ってのは少ないのでは(耐震等級幾つ、とか、何とか構法で、みたいな注文はあるとして)。

でも、それでいいんだと思います。
家づくりには選択肢がいっぱいで、構造だの断熱だのという、当たり前のことはプロに任せちゃえばいいのです。
それ以外のことを、楽しみながら選択すればいいのです。

もっというと、「間取り」も、プロに任せちゃえばいいかな〜、なんて気もします。
そういう点では、規格住宅も、選択疲れから逃れるいい方法かも。


工務店経営での「選択疲れ」をどう逃れるか。

実際のところ、小さな工務店の経営者って、経営者がやらなくてもいいようなことまでやっている人がとても多いです。

そして、人を入れたり外注したりして「時間がかかる作業」を、自分の肩の荷から下ろしていくわけです。

でも、この「時間のかかる作業」も「選択の積み重ね」ですよね。

作業をしない、という視点じゃなくて、選択しない、という視点で、人に頼んだり、AIに頼ったりしてみると、結構、違いが出てくるような。

とにかく、選ぶのに疲れちゃってんだな。